ついに憧れのクルマをゲット……あれ? 大好きなハズが乗ったらなぜか「しっくりこない」原因5つ (2/2ページ)

加速フィールとの相性も重要!

 3つ目は、シフト操作やスイッチ類がいつまで経っても使いにくく感じること。これもフィーリングが合わないと感じやすいポイントです。購入前にインテリアを見た時には、素敵なデザインだなと思ったものでも、実際に使ってみると、ネイルをしている指では押しにくい、ツマミがつかめない、操作感があいまいで加減がわからない、といったものがあります。また、最近はタッチパネルが再び人気となり、声で操作する機能も増えていますが、一時期はいろんなメーカーがブラインド操作を可能とするダイヤルを採用しており、それがどうしても使いにくい、慣れないという声も多く聞かれました。ナビやオーディオなら、社外品に交換することも可能ですが、スイッチ類はなかなか変えられないので、イヤになってしまう人もいるのです。

 4つ目は、加速フィールが自分の感覚と合わないこと。これも原因になりやすいところです。ゆっくりと発進したいのに、どんなにそっとアクセルを踏んでもビュンと飛び出すように加速してしまうとか、踏み加減で想像したよりも強く加速する、弱く加速する、といった感覚のズレも、気持ち悪いものですね。自動車メーカーはつねに、リニアな加速感、意のままの加速感というところにこだわって開発をしているものですが、やはり感覚には個人差がありますので、事前に試乗してフィーリングが合うかどうかチェックすることをおすすめします。

 5つ目は、車庫入れでいくら頑張っても曲がって入ってしまうこと。これもスッキリしないものですね。まだ360度カメラなどがなかった頃には、ボディに抑揚の強いデザインのクルマはミラーで見た時に白線と並行にしにくかったり、ハンドル操作が思い通りにならないなど、確かに車庫入れが真っ直ぐしにくいクルマは存在しました。今では自車を真上から見た画像が映り、白線の位置もバッチリわかるし、タイヤの角度まで表示してくれるので、だいぶ真っ直ぐ入れやすくなりましたが、それでもなんか違うと感じるクルマもあるようです。

 ということで、惚れて購入したのに、いざ乗ってみたらなぜかフィーリングが合わないと感じるクルマの原因をピックアップしてみました。いずれも、購入前にしっかりと試乗すれば、だいたいは確認できたり、予想がつくところでもあるので、目がハートになっている時ほど、冷静に判断してほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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