【試乗】電動化時代の「リヤ駆動」のアウディ! Q4 e-tronに「らしさ」はないけど「いいクルマ」であることは間違いなし (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アウディからEVのミドルサイズSUV「Q4 e-tron」が上陸した

■4WDシステムの「クワトロ」が自慢のアウディだが同車は後輪駆動を採用している

■同クラスの日本製BEVと戦えるほどの低価格を実現している

海外製プレミアムEVながら低価格を実現

 2050年までに、生産から廃棄に至るまでのライフサイクルアセスメントでのカーボンニュートラルを目指し、2026年以降の新型車はすべて電気自動車にするとアナウンスしているアウディ。

 でも1000万円以上するe-tronやe-tron GTだけでは目標達成は難しいだろう。それはアウディ自身もわかっているはず。ということで、本丸と言えるモデルを出してきた。それがQ4 e-tronだ。

 プラットフォームはフォルクスワーゲン(VW)ID.3/ID.4と共通。つまり、フロアに薄くバッテリーを敷き詰め、リヤにモーターを置く、テスラが確立したレイアウトだ。ミッドシップスポーツのR8やe-tron/e-tron GTは4WDのクワトロなので、アウディブランド初の後輪駆動ではないかと思われる。

 4590×1865×1630mmのボディサイズ、2765mmのホイールベースはID.4とほぼ同じ。このクラスの日本代表、日産アリアにも近い。リヤに積まれるモーターの最高出力は、ID.4では2種類あるが、Q4 e-tronは高出力版の150kWのみ。310Nmの最大トルク、576kmという満充電での航続距離を含めて、アリアB6と同等だ。

 ボディはハッチバックとスポーツバックの2タイプで、後者は外寸では全高が15mm低くなるだけ。デザインもグラスエリアから下は共通だ。顔つきは典型的なアウディであるものの、グリルはエンジンがないのでパネルになっており、横から見るとノーズが短くキャビンが長いことがエンジン車と異なる。

 キャビンはまず、フロアがあまり高くないことが好印象。スムースに乗り降りできる。インパネも操作系をVWほどタッチ化してないのはいい。メーターは最近のアウディに共通する仕立て。レバーを前後にスライドさせるドライブセレクターはシトロエン風だ。

 後席も床は低くフラット。身長170cmの僕なら足は楽に組めるし、ルーフがスロープしたスポーツバックでも頭上に余裕はある。535リットルの容量を持つラゲッジスペースを含めて、パッケージ効率はかなり高い。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

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2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
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ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
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