KUHLが作るとSUVがここまでサイバーに! 新ブランド「ヴラーヴァ」のRAV4がホットすぎる (2/2ページ)

デリカやハスラーのコンプリートキットも製作中

「クール・ブランドはボクがデザイン的なことも手がけていますが、ヴラーヴァは外部からプロの自動車デザイナーを入れて、スケッチから3Dデータまで起こしています。ワイドに見えますけど、フロントフェンダーのボリューム感によるもので、じつはノーマルより全幅は片側9mmしか広がっていないんです。フロント部分はフェンダーやボンネット、バンパーやグリルまですべて交換で、ドアサイドとリヤフェンダーは貼り付けでリヤバンパーは交換。アイテム数は15点ですね」。

 ヴラーヴァのデザインを秘匿するため、準備期間中は社内でも開発や生産の一部スタッフしかその存在を知らなかったとか。素材はFRP、ウレタン、ABSの3種類を部位によって使い分けているが、面やエッジの繋ぎまでキレイに収まっているところは、インハウスであらゆるパーツが作れるクールならではの精密クオリティが生きる。

「真空注型機といって、金型ではなくシリコンでウレタンを流し込んでグリルなどを成型するのですが、うちはフロントバンパーが丸々1本成型できるほど、おそらく世界最大の真空注型機をもっていますから」。

 デザインにもクオリティにも自信をのぞかせる片岡代表は、SUV化は自動車趣味の多様化と捉えていて、ヴラーヴァ第1弾のRAV4に続き、三菱デリカやスズキ・ハスラーのコンプリートキットも製作中という。

「デザインの雰囲気は、近未来テクノロジー的というかRAV4と同じテイストですが、とくにデリカのほうはもっとストロングに仕上げています。ヴラーヴァは当然これからですが、東北にはまだまだクールを知らない方も多いと思うので」。

 じつは今回、東北で初お披露目したヴラーヴァのコンプリートキットを早速、女性の来場者が購入していったという。クロカンやSUVの領域でも存在感を増している、クール&ヴラーヴァから目が離せない。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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