SUVどころか4WDである必要もなし! アウトドア好きに重要な「クルマの要件」とオススメ車6選 (2/2ページ)

どんなジャンルでも選び放題!

 アウトドアを楽しむのはひとりかふたり。普段使いがラクで価格もお手頃な、それでいてアウトドアに似合い、アウトドアで使えるクルマが欲しい……というなら、筆頭はトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーだろう。5ナンバーサイズのコンパクトSUVで、ロッキーなら167.7万円からという軽自動車と変わらない価格で手に入るのだが、最大の特徴は後席より荷室の使い勝手を優先したパッケージング。小さくてもラゲッジルームは広々で、床下にも大容量の収納スペースがあり、アウトドア、キャンプの荷物をしっかりと積み込むことができるコンパクトカーの代表格となる。

 では、比較的手ごろな価格で手に入る輸入車はどうか。

 筆頭はシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターだろう。そもそも、どちらもクロスオーバーテイスト満点のエクステリアデザインを備えた(FFのみで最低地上高は普通の乗用車と変わらないが)、大容量の荷室を持つ両側スライドドア完備のハイトワゴンだが、同種のルノー・カングーとの違いとして、オプションでベッドキットが用意されている点と、バックドアがカングーのような観音開きではなく跳ね上げ式で、一般的なミニバンのように開くところがポイント。

 ベッドキットの有無はもちろん、アウトドアで荷室後端に座り、大きく開いたバックドアを日差しにしてテラス席代わりに使え、雨宿りできるのはベルランゴとリフターなのである。

「いやいや、予算はある。しかし人と同じようなアウトドア向きの乗用車では満足できない……」とおっしゃるのなら、あのメルセデス・ベンツのなかでもっともアウトドアに似合うと言えそうな、Vクラス・マルコポーロホライゾンがある。普段はメルセデス・ベンツのミニバン、Vクラスそのものとして使え、しかしアウトドアでは2/3列目席対座アレンジによって車内をリビングルーム化できるのはもちろん、この仕様はポップアップルーフを備え、車内に最大3名、ルーフ内に2名の合計5名が就寝できる、ほぼキャンピングカーとして使えるのだ。

 普段はメルセデス・ベンツのミニバン、Vクラスそのものとして使え、しかしアウトドアでは2/3列目席対座アレンジによって車内をリビングルーム化できるのはもちろん、この仕様はポップアップルーフを備え、車内に最大3名、ルーフ内に2名の合計5名が就寝できる、ほぼキャンピングカーとして使えるのだ。

 つまり、贅沢すぎるアウトドアライフを、羨望の眼差しとともに実現できる1台と言っていい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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