「カッコイイ」で買って乗ったら「ちっちゃっ」! 今流行のクーペSUVは「リヤ窓」のチェックを忘れずに (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クーペSUVを購入する前にあらかじめチェックしておきたいポイントを紹介

■リヤ窓が小さく、後席ルーフも低くなっているため居住性は要確認

■リヤドアが小さいことも多く、リヤウインドウがどれだけ開くかも確認しておきたい

デザインをとるか実用性をとるかでクーペSUVの価値は変わる

 近ごろ、上半分だけを見るとクーペかスポーツカーか、と見紛うようなスタイリッシュなSUVが続々と増えています。

 SNS人気の影響などもあって、まず「見た目=デザイン」で人の興味を惹かなければ売れにくくなるということや、燃費や走行性能の向上のために空力性能を追求していくと、昔のようにボクシーなスタイルのSUVよりも、ルーフラインを低めにし、サイドラインを斜めに上げていくようなスタイルの方が有利だというのも、その理由といえるでしょう。ボディ骨格によっては、衝突安全テストの際に、後ろからの衝突によるインパクトを軽減するといった狙いもあると聞きます。

 もちろん、カッコいいデザインになるなら問題はないという人も多いと思いますが、よく見るとフロントドアの窓に比べて、リヤドアの窓が極端に小さいぞ、というSUVがあることに気づくはず。ルーフの高さのピークを前席に座る人の頭の位置に持ってくると、どうしても後席の部分はルーフがどんどん低くなり、その分、窓も小さくなってしまいます。

 国産車では、ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦して走りを鍛えたSUV、トヨタC-HRをはじめ、スタイリッシュなデザインが人気のホンダ・ヴェゼル、マツダ100周年を記念した意欲作として登場したマツダMX-30など、とくにコンパクトクラスのSUVに多く見られる小さなリヤドアの窓。観音開きドアを採用したMX-30では、リヤドアの窓は開けることができないというのも話題になりました。

 輸入車でもこうしたスタイリッシュなSUVは増えていて、BMW X2やプジョー3008など、やはり走りの良さがウリとなっているモデルに多いと感じます。この小さなリヤドアの窓は、乗る人にどんな影響をもたらしているでしょうか。

 これは人によって感じ方が二分しています。「すっぽりと包まれるような空間で落ち着く」という人と、「閉塞感があって窮屈」という人にだいたい分かれるのです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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