刺激不足の日々を過ごす「富豪家族」必見! 乗ればエキサイティングな日常が待っている「超高級SUV」5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■エキサイティングな生活を送りたい高所得者へオススメなSUVを紹介

■最高速度が300km/h以上に達するモデルも

■アウトドアなどの際に役に立つ外部給電機能を備えたモデルは少ないのでご注意を

ハイパフォーマンスSUVで刺激的な生活を

「エキサイティングな生活を送りたいと思っている富豪家族におすすめの、ファミリーカーとしても使えるバカっ速SUVを何台か挙げて解説せよ」との電報が、筆者が暮らす長屋に届いた。

 ……こう言っては大変失礼だが、WEB CARTOP編集部は頭になにか虫が沸いているか、もしくは生霊のようなものに祟られているのではないか?

 富豪ではなく、富豪の友人もいない私が、富豪ファミリー様を相手に「バカっ速SUVの魅力と、それがもたらすだろう魅惑の毎日」などを“解説”できるわけがないではないか。そもそもバカっ速SUVなんて、ちゃんと乗ったことがあるのはベントレー・ベンテイガの広報車だけだし。

 でもまぁ良い。もらうモノさえもらえれば、何だって書く私である。富豪ファミリー様に今おすすめしたいバカっ速SUVと、それがもたらすエキサイティングな生活を、いちおう考えてみることにしよう。

 今さら言うまでもないはずだが、やはり何と言っても富豪ファミリーが乗るべきバカっ速SUVの最右翼は「ランボルギーニ・ウルス」だろう。

 ウルスは、2017年12月にイタリアで発表されたランボルギーニの超高性能SUV。初期モデルは最高出力650馬力の4リッターV8ツインターボをフロントに搭載し、8速ATを介して四輪を駆動する。0-100km/h加速は3.6秒で、最高速度は305km/hだ。その後は最高出力666馬力の「ウルス ペルフォルマンテ」が追加されている。こちらの最高速度は306km/hであるため、素のウルスよりも1km/h速い。……なんだか1970年代の「カウンタックLP400の300km/hに対して365GT4BBは302km/h!」という故事を思い出し、懐かしさで涙が出る。

 それはさておき、ウルスの初期のプレス向け資料には「街なかでの運転しやすさも追求されている」的なことが書かれている。だが、長屋に住む筆者がちょっとだけ広報車を動かした経験に基づいて言うと、全長5112mm×全幅2016mmのランボルギーニ・ウルスは、街なかではめちゃめちゃ運転しづらい。

 いや実際にはそんなこともないのだろう。しかし、筆者のようなド平民は全幅2m超えのクルマに慣れておらず、なおかつ「2574万円(←初期型の価格)のクルマを擦ってしまったらもう切腹するしかない……」みたいな心理的なプレッシャーがとてつもないため、とにかく「めちゃめちゃ運転しづらい!」と感じてしまうのだ。

 しかしそこが逆に、富裕層ファミリー様にとっては腕の見せどころである。

 最新世代においては車両価格3000万円を超え、ついでに全幅も相変わらず2mを超えているウルスを街なかでスイスイと運転する姿は、まさにスーパーヒーローのそれである。あまつさえ「ランボルギーニ・ウルスに乗って家族でキャンプ場に行く」というアクションをすれば、家族全員がスーパーヒーローまたはスーパーヒロインになれるだろう。

 前出のプレス資料によれば、ウルスは「さまざまな環境でのオフロード性能を提供する」とのことなので、ハードウェアの性能的にはなんの問題もなくキャンプ場までたどり着けるはず。そして積載性も十分だろう(たぶん。詳しくは知らない)。

 しかし、下まわりをハードにヒットする可能性があり、泥だらけにもなり、さらにはキャンプ道具類を出し入れする際などにボディをガツンと傷つけてしまう可能性もある。「キャンプ場へ行く」という行為は、心理的なハードルが鬼のように高い。

 その鬼のように高いハードルを楽々と越えてみせた偉大なファミリーとして、あなた様にはぜひ、歴史にその名を刻んでほしいのだ。これこそがおそらく、ランボルギーニ・ウルスというバカっ速SUVの「もっともエキサイティングな使い方」だろう。平地で速くて、平地でエラいことなんて、もうみんな十分知っているのだから。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
スバル・レヴォーグ STI Sport EX
趣味
絵画制作
好きな有名人
町田 康

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