BMWの幻のピックアップの衝撃! じつはヨーロッパ車もアメ車の専売特許「SUT」には関心アリアリだった (2/2ページ)

ビッグ3とトヨタ以外にも参入を果たしているメーカーは多い

 代表的なSUTは、GMキャデラック「エスカレードEXT」、GMシボレー「アバランチ」、ハマー「H2 SUT」、そしてホンダ「リッヂライン」など、主にアメリカ市場向けモデルである。

 一方で、プレミアムブランドでSUTというよりも、純粋にピックアップトラックに参入した事例がある。それが、メルセデス・ベンツ「Xクラス」だ。登場したのは2017年だが、2020年5月に生産中止という、メルセデス・ベンツ史上でも稀な短命モデル(クラス)となってしまった。

 このXクラス、ダイムラー(当時)とルノー・日産(当時)の業務提携によって誕生した企画で、ベースは日産のピックアップトラック「ナバラ」だった。「ナバラ」は、北米向けピックアップトラックではなく、東南アジアや南米など向けの商用と乗用を兼用する庶民向けモデルという位置付けのモデルだ。

 それを外装・内装を演出だけで、いきなりメルセデス・ベンツを名乗られることに、多くの人が違和感を持ったのだろう。仮に、メルセデス・ベンツがこの領域に本気で参入するのならば、自社のSUVモデルをベースとしてSUTを企画するべきだったと思う。

 こうした東南アジア・南米向けのピックアップトラックを使った、欧米ブランドのコラボでの成功例は、フォード「レンジャー」とフォルクスワーゲン「アマロック」であろう。

 今後、SUVやピックアップトラックもグローバルでEVシフトが進むと考えられるが、そうなるとさまざまなメーカーからEV版のSUTが登場するのかもしれない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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