イマドキのSUVよりもさらに先進的! 26年前に登場した最強デザイン「いすゞビークロス」のセンスがヤバイ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ビークロスは1997年に登場したいすゞのSUV

■まるでスケッチから飛び出てきたようなルックスだった

■いすゞビークロスのデザインを振り返る

伝説のSUVビークロスのデザインを振り返る

 いまや国産車・輸入車を問わず市場を牽引するSUV。手の届きやすいカジュアルなモデルからプレミアムクラスまで、いずれも最新のデザインを競っていますが、いまから26年前、すでにSUVデザインを極めたモデルがありました。今回は、伝説の超未来派SUV、いすゞのビークロスのデザインを振り返ります。

●前傾姿勢のパーフェクトプロポーション

 1993年、いすゞは長きに渡った乗用車生産から撤退しましたが、同年の東京モーターショーに先進的なコンセプトカーを出品しました。その後のSUV主体のラインアップをアピールするためのモデルでしたが、想定を超える大きな反響に市販化を決定、1997年に登場したのが「ビークロス」です。

 3代目ジェミニをベースとしていたコンセプトカーに対し、市販版は諸般の事情から当時のウィザードベースへと変更されましたが、それでも四隅に踏ん張った大径タイヤと十分に低いフードによるボディは、まるでスケッチから飛び出したようなグッドプロポーション。

 そこはまさに、SUVとスペシャリティーカーの融合を図ったというコンセプトがしっかり体言されたところ。発売時のコピー「オールラウンド・リアルスポーツ」にもあるように、悪路走破性能を備えつつも、その佇まいは基本的にスポーティカーです。

 フロントは左右が強く絞られていることもあり、ランプもグリルも意外なほどコンパクトですが、特徴的な形状や奥行きのある造形によって未来感が全開。光りモノを用いることなく、高い質感やメカニカル感を表現している点が出色です。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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