ただの自然の落とし物がクルマにとっては凶器に! ナメてかかるとクルマがおしゃかになる「落下物」3つ

この記事をまとめると

■ワインディングは自然豊かな場所が多いがゆえに落下物が多い

■小さな木の枝や小石の影響でクルマがダメージを受ける可能性がある

■落ち葉を踏むとスリップするリスクもあるので注意が必要だ

峠道にはクルマを傷つけるトラップがたくさん!

 ワインディングを走行しているといろいろなものが落ちている。事前にわかっていれば避けることができるが、ブラインドコーナーを立ち上がった先に突然現れると回避が難しいものもあるかもしれない。今回はワインディングにありがちな落下物を踏んでしまうと、どんなダメージを負う可能性があるのかピックアップして紹介していく。

木の枝

 ワインディングで必ずと言っていいほど落ちている木の枝。ついつい踏んでしまいがちだが、要注意のシロモノだ。長い木の枝をひっかけてしまうと駆動系や回転部と絡まりダメージを与えてしまうことがある。筆者も1度、木の枝をひっかけてしまい、ステアリング関係と絡まってしまったことがある。異変にスグに気が付いて、安全な場所にクルマを止めて取り除いたため、大事には至らなかった。しかし、右と左でステアリングフィールが変わってしまったのを覚えている。

 また、木の枝をひっかけてしまうと、ひっかけた木の枝に釣られていろいろなものが付いてきてしまうことがある。場合によっては車体がいきなりピンポイントで引っ張られてしまう形になるので、大きなダメージを負ってしまうかもしれない。

 そして、折れた木の枝などは先端が尖っていることがあるため、タイヤに刺さりパンクの原因になることもある。踏んでも大丈夫そうにみえるが、木の枝は避けたほうがよいと言えよう。

 さすがに大きな石は避けるしか方法がないと思うが、手に持つことができるサイズの石にも注意が必要だ。うっかり踏んで巻き上げてしまうとフェンダー内部にダメージ与えてしまう可能性もある。

 また、勢いよく踏んでしまった場合はキャッツアイを踏んでしまったときと同じようにタイヤにダメージを与えるかもしれない。実際に、筆者はキャッツアイを勢いよく踏んでサイドウォールにコブを作ってしまったことがある。これは一気に衝撃がかかり、タイヤ内部のワイヤーが切れてしまったことが原因だ。こうなるとタイヤ修理はできず、タイヤ交換しか方法はない。

 そうならないためにも大小さまざまな石に気を付けるべきだ。

落ち葉

 落ち葉は、路面が突如として低ミュー路となる可能性を秘めた落下物でもある。落ち葉を踏んで滑るとはよく聞く話かもしれないが、これは落ち葉で滑ってしまうこともあるが、落ち葉が湿り気を作っていてそれで滑ってしまうこともある。通常時の落ち葉も滑りやすいので注意だが、雨の後や霧が出ているとき、湿度の高い時期はとくに注意が必要と言えるだろう。

 ある程度峠道を走り慣れている人でも、落ち葉を踏むと予想以上に滑ってしまいアクシデントに繋がってしまう可能性も捨てきれない。

 ワインディングではよく見る落下物が、クルマに対して思わぬ凶器として牙を向けることがある。路面になにがどう落ちているか、いつも以上に注意して運転することも、安全にクルマを目的地まで運ぶ上で重要だと言えるだろう。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
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