渡らずに死ねるか! ドライブのテンションぶち上がる日本の名橋10選 (2/2ページ)

テレビCMでお馴染みのベタ踏み坂や跳ね橋など変わり種も楽しい

 6つ目は、同じく夜景が美しい橋であり、東京のシンボル的な橋でもあるのが、お台場と芝浦を結ぶ全長約800mの吊り橋となるレインボーブリッジ。その名のとおり、赤やピンク、グリーンやブルーと虹色にライトアップされる夜間の美しさは絶景で、背景には高層ビル群の夜景や東京タワー、東京スカイツリー、東京都庁などなど、東京名所が勢揃いしている圧巻のドライブ体験が可能となっています。季節によって、ライトアップの色が変わるのも楽しい演出です。

 7つ目は、世界三大潮流のひとつといわれている鳴門海峡の「渦潮」が見られるかもしれない、ちょっとスリルが味わえる橋といえば、大鳴門橋。徳島県鳴門市の大毛島孫崎と、兵庫県淡路島の門崎を結ぶ全長1629mの長大な吊り橋です。

 風光明媚な瀬戸内海国立公園特別地域に架かっている橋で、もちろん周囲の景色も素晴らしいのですが、ぜひ運転手以外の同乗者は下をのぞいて海に注目を。渦潮はいつでも見られるわけではないので、運がよければグルグルととぐろを巻くような、迫力ある渦潮を目撃できます。

 大鳴門橋の下には遊歩道「渦の道」があり、徒歩で渦潮の見学ができるようになっていますので、運転手さんも一緒に見るならそちらがオススメです。

 8つ目は、昔からなぜか赤い橋を見ると心惹かれるという人は、熊本県の天草五橋に行ってみてください。九州本土と天草諸島を結ぶ橋で、三角から大矢野島・永浦島・大池島・前島を通って天草上島まで、計5つの橋で結ばれている珍しいスポットです。

 1号橋は天門橋といい、三角と大矢野島を結ぶ、五橋のなかでもっとも海面からの高さがある連続トラス形式の橋。2号橋は大矢野橋といい、大矢野島と永浦島を結ぶランガートラス形式の橋。ベージュ色のアーチが特徴です。3号橋は中の橋といい、永浦島と大池島を結ぶPCラーメン形式の橋。4号橋は前島橋といい、大池島と前島を結ぶPCラーメン形式の橋。五橋のなかで一番の長い510mあります。そして、朱色のアーチが美しいのが5号橋となる松島橋。前島と天草上島を結ぶ、本格的パイプアーチ形式としては日本で最初に架けられたそうです。

 9つ目は、ちょっと変わりダネではありますが、ダイハツ・タントカスタムのCMで一躍有名になった、別名「ベタ踏み坂」とも呼ばれている島根県の江島大橋。遠くから見ると、まるで空に向かって直角に上がっていくように見える、インパクトがものすごい急勾配の橋なんです。

 その最上部は高さが約45mにも達するほどで、コンクリート製の桁橋としては日本最大。島根県松江市と鳥取県境港市を結ぶ中海に架かっていて、巨大な橋の中央に差しかかったときには中海に浮かぶ大根島や、遠く大山まで見通すことができます。

 島根県側から走っていくと、県境を越えて下りに入ったあたりで眼下に広がる中海の絶景も心を打つことでしょう。

 10個目は、こちらもちょっと変わりダネですが、愛媛県大洲市にあり、日本最古の道路開閉橋(跳ね橋)となっている長浜大橋。山口県側の海に向かって流れる肱川の河口に架かっており、昔は船が通行する際に橋の一部が持ち上がり、開閉して船を通していました。

 現在は船の通行はなく、観光スポットとして定期的に開閉されているので、日時を調べていくと貴重な開閉の様子を目にすることができます。

 ということで、絶景から変わりダネまでさまざまな名橋をピックアップしてみました。橋を目指してドライブに出かけるのも、楽しいかもしれませんね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

新着情報