この可愛さなのに「パラシュートで降下できる軍用車」として誕生……も採用されず! 隠れファンの多い「ミニモーク」は消えそうで消えない不死鳥カーだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クラシックミニをベースに多目的車として設計された「ミニモーク

■ミニモークは「パラシュートで投下可能な軍用車」というコンセプトで製作

■現在はアメリカでBEVモデルとなって市販されている

軍用を目指したミニの多目的車両があった

 近頃は見かける機会がすっかり少なくなったが、20年ほど前に友人のS野くんが普段づかいしていた「ミニモーク」は、ひたすらカッコいい乗り物だった。

 ミニモークは、クラシックミニ(英国のブリティッシュ・モーター・コーポレーション=BMCが作った元祖ミニ)をベースに、ミニの設計者であるアレック・イシゴニスが設計した多目的車。ボディ以外の多くのパーツはミニと共通で、そもそもは英国軍の軍用車として正式採用されることを念頭に開発されたクルマだった。

 要は「英国軍が使っていたランドローバーや米国陸軍のジープなどより小型で軽量な、きわめて機動力の高い軍用車両」というコンセプトだ。

 だが、ミニと同じ10インチの小さなホイールを履き、最低地上高も低かったミニモークは──1959年に完成した試作車の名前は「Buckboard」だったが──戦場には付き物の不整地を走破するには適さなかったため(そりゃそうだろう……)、英国軍に採用されるには至らなかった。

 ちなみにモーク(Buckboard)は、「パラシュートによって投下可能な軍用車」というコンセプトでもあったらしい。空挺部隊とともにパラシュートで地上に降りてくるミニモークを見たかったような気もしないではないが、いずれにせよBMCはモークを軍に売り込むことをあきらめた。

 そして、「軽工業や農業などで利用するためのクルマ」とコンセプトを改め、市販バージョンは1964年に英国で発売された。MK-Iと呼ばれる初期世代はイギリス国内で生産され、エンジンは850ccのローエンドな直4OHVを搭載。

 サスペンションとトランスミッション、10インチホイールは当時のミニと共通のものが採用された。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
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趣味
絵画制作
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町田 康

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