名家の当主が「薔薇」をコンセプトにオーダーした珠玉のワンオフモデル! ロールス・ロイスが世界に1台だけの「ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイル」をお披露目 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ロールス・ロイスが世界に1台だけのワンオフモデルをお披露目

■「ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイル」と名付けられており薔薇がテーマとなる

■職人たちによって2年以上にも及ぶ時間をかけて作り上げられている

特注のロールス・ロイスをお披露目

 ロールス・ロイスといえば、1906年に創立した非常に歴史の長いブランドかつ、世界最高峰の高級車ブランドとして、その名を轟かせている老舗中の老舗だ。

 同社のクルマの特徴は、本来であればドライバー第一で考えられるユーティリティを、後席に乗る乗員に全フリしたマシンメイキングだ。いわゆる「ショーファードリブンカー」と呼ばれるもので、ロールス・ロイスのクルマの右に出るものはないとも言えるほど、このコンセプトは突き詰められている。

 また、「スピリット・オブ・エクスタシー」と呼ばれるボンネットの先端に取り付けられた、芸術品のような美しい像も同社を象徴する存在だ。

 そんなロールス・ロイスよりこの度、「ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイル」と名付けられたワンオフのオープンモデルが発表された。

 この美しい新型モデルの誕生の背景には以下のような物語があるという。

このモデルは、コンセプトとして「ロールス・ロイスのクルマというキャンバスに、考え抜かれ、見事に映し出された愛の物語です。国際的に活躍する名家の当主である夫と妻の深く情熱的なパートナーシップが描かれたものであり、彼らの素晴らしいストーリーの一説を担えることは、このうえなく光栄なことです。さらに、ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイルは、芸術性とひとりのお客様のビジョンが真に調和し、完璧さの飽くなき追求を目指す当社の証でもあります。この歴史的なコミッションの細部には、魅惑と威厳を兼ね備えたそのフォルムから、非の打ちどころがないエレガントでロマンチックな仕草に至るまで、ロールス・ロイスの豊かな伝統と依頼主様の人柄が響き合っています。ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイルは、このような力強く現代的なステートメントを思い切って打ち出した素晴らしいお客様のように、ロールス・ロイスの歴史に永遠に刻まれることでしょう」

 以上のように、このクルマは「国際的に活躍する名家の当主」がロールス・ロイスにオーダーした世界に1台だけの特別なモデルとなっているとのこと。なお、一説によると同型のクルマは全部で4台作られるそうで、開発コストは40億円以上かかっているそう。その4台で今回かかったコストを分割するそうだ。

 なので、依頼主が徹底的にこだわり抜いた仕様となっているのはもちろん、ロールス・ロイスが誇る最高峰の職人が、大胆で新しい技法と非常に複雑かつ創造的な作業を探求し、精巧な芸術作品として仕上げられているとのこと。

 また、グラマラスな魅力が凝縮された同車がインスピレーションを得たのは、「ブラック・バッカラ・ローズ」だとのこと。

 そのほか、フランスと依頼主の深い絆をさりげなく強調する素材を各所に取り入れている。まさに伝統と美が融合した唯一無二のスペシャリティカーとして仕上がっている。

 この車両には、最高位の鑑識眼とラグジュアリーを実証し、世界を舞台に活躍する依頼主である一族が大切にしてきた経験、重要なモーメント、芸術品が凝縮されているのも特徴だ。

実際、本車両を手がけたコーチビルドのデザイナーたちは、一家の自宅や自動車、ファッション・アイコンなどの著名なコレクションを分析し、車両の各所に落とし込んでいるとのこと。

 この車両の色もまた特別なものとなっている。この赤色のボディカラーは、依頼主の母親が愛したベルベットのような濃厚な花、フランスが原産のブラック・バッカラ・ローズの雰囲気を参考としている。それも、これはただのカラーではなく、濃いザクロ色の花弁は、日陰では黒に近い色合いに見え、直射日光を浴びると暗い表面に真珠のような光沢のある赤いきらめきが現れるという特別なカラーとなっているのも特徴だ。

 ちなみにこの色は、ただ開発して塗っただけでなく、表面仕上げの専門チームがまったく新しい工程を開発し、なんと150回もの入念な繰り返しを経て塗装を完成させているという量産車ではあり得ない手法をとっている。


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