日本の常識がアメリカじゃ謎行為だった! 使い方がまったく違う「クルマの装備」たち (2/2ページ)

アメリカ仕様のクルマには専用装備が数多くある

 また、いまはリモコンが主流だが、ドアロックを解除するときも、アメリカ仕様の車両は1回押すと運転席のみで、2回押すとすべてのドアのロックが解除されるようになっている。暴漢には乗降時に狙われやすいので、助手席側にもパワードアロックのスイッチが用意されているというわけだ。

 いまは日本車でも、ライトが周囲の暗さを感知してつくように「AUTOモード」があるが、AUTOモードが一部の高級車ぐらいにしかなかったころ、南カリフォルニアをドライブしていると、知人が「日没の30分前にライトを点けなければならないよ」と教えてくれたのを覚えている(しかも薄暗い夕方であってもスモールではなくヘッドライト点灯とのこと)。

 ただ、「毎日の正確な日没時間なんかわからない」と言うと、「まあ、そこは適当に」とも言われた記憶がある。テレビニュースの天気予報で、日の出と日没時間を細かく伝えていたのはなんとなく覚えている。

 現実的かはともかく、“日没から30分以内”という客観的理由で、仮に違反切符を切られれば、まさに問答無用というのはじつに欧米的な合理主義に基づいたものといえるだろう。

 日本でも自動変速機が普及してきたときに、「Pレンジで車輪ロックするからパーキングブレーキ作動の必要はない」といった話もあった。ただ、令和のいまでは、筆者の愛車であるトヨタ・カローラでも電子制御式パーキングブレーキとなり、停車してPレンジにすると自動的にパーキングブレーキがかかり、Dレンジにすると解除されるようになった。

 車種によっては電子制御でも作動や解除が手動のようなものもあるようだが、大半は自動制御となっている。

 筆者はアメリカでまだ電子制御式エマージェンシーブレーキの車両を運転したことがないので、アメリカでどのように作動するのか確認していない。今度アメリカに行ったらぜひ確認してみたいと考えている(おそらく任意操作式になっていると考えている)。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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