同じではないことが重要だった! 77万円のエクストラで「世界に1台のセンチュリー」になるハンドメイドの純正アクセサリー「匠スカッフプレート」 (2/2ページ)

造形がそれぞれ異なるハンドメイドの純正アクセサリー

 とはいえ、そこまで手間とお金をかけなくとも「世界に一台のセンチュリー」を手に入れることは可能なのだという。

 そのキーとなるのが純正アクセサリーとして用意される「匠スカッフプレート」だ。

 一台分で77万円、後席用だけでも44万円という価格をつけているこのスカッフプレートは、トヨタの試作車づくりを担っているような腕利きの板金職人から選ばれた匠によってハンドメイドで製造されるという。

 ステンレス製プレートに、ハンマーを使って”柾目”をつけるという作業は、完全に匠の技といえる世界。型を使っていないため、まったく同じものが生まれることはない。

 しかも、デザイナーと匠が世界観を共有することで、あえて同じ模様ではなく、世界にひとつだけの柾目とすることを意識しているのだという。少なくとも、この純正アクセサリーを選べば、世界に一台だけのセンチュリーになるといえるのだ。

 一般論だが、自動車のような工業製品における品質管理というのは、同じものを量産しているかどうかがチェック項目となる。しかし、新型センチュリーの「匠スカッフプレート」においては、”同じでない”ことが重要なのだ。まさにショーファーカーオーナーのマインドを理解したからこそ生まれたアイテムといえる。

 その意味では、半世紀以上続いてきたセンチュリーの延長上に、新型モデルは存在しているともいえそうだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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