まるでポーカーのような「腹の内を探り合う」新車値引き交渉はもう見られない! SNSの発展や個人情報にうるさいいまは「お客」も損する時代だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■昔、新車の商談は「キツネとタヌキの化かしあい」ともいわれていた

■コンプライアンスやSNSによる拡散の影響で本音での商談が最近は難しくなっている

■「セールスマンを信じてはいけない」ということも頭の片隅入れておくことが大切だ

言われたことを鵜呑みにすると後悔する可能性も!?

「セールスマンを信じてはいけない」というと、「えっ」と少々とまどう人もいるかもしれない。ただ、昨今話題になっている大手買い取り&中古車店の問題がけっしてそれだけの問題ではなく、「程度の差こそあれ業界全体の問題でもあるのではないか?」との話が出ていることもあるので、警戒して欲しいという意味も込め、このような表現を用いている。

 いまはそれほどハードな商談時の値引きの駆け引きは少なくなったようだが、昔のライバル車数台と値引き条件などを駆け引きするのが当たり前のころは、「お客さん、もうここまで引いたら赤字になっちゃいますよ」とはセールスマンの常套句ともいわれたが、セールスマンが赤字で売ることはない。とはいっても、それを信じるお客も意外なほどいたとも聞いている。

 いまはディーラーで潤沢にストック車両を持つということは難しいものの、いまのような納期遅延問題が起こる前ほどではないが、メーカーによってはぼちぼちディーラーでストックが持てる車種も限定的だが出てきているようである。

 そうなってくると、「お客さん、こちらのボディカラーが人気ですよ」とか、「このオプションはみなさん選ばれます」などと言って、在庫車両に誘導するのもセールストークのひとつである。在庫車といってもワケありではなく、納車を早めるための措置なので問題はない。ただし、セールスマンの勧めるボディカラーや、オプションが気に入って値引き条件で納得していれば問題はないが、必ずしも人気モデルではない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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