数百万円もするものを週一以上で売って当然!? 新車販売現場は想像以上にハードだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■数百万円の契約をしなければならない新車販売は「大変そう」というイメージを持たれる

■ベテランセールススタッフであっても管理顧客からの紹介などがないと営業成績を維持するのは難しい

■セールススタッフを介さないオンライン販売が主流になると、新車販売現場の風景は大きく変わるかもしれない

新車販売セールススタッフの苦労

 世の中には数えきれないほどの仕事がある。それらの仕事に就こうと考えていたときのイメージと、実際にその仕事をはじめてみると、多かれ少なかれイメージとのギャップに悩むといった人も多いかもしれない。

 新車販売という仕事も、「大変そう」という漠然としたイメージを持たれる人もいるかもしれない。世のなかに販売業というものは多いが、1件当たりの商談で一般的な日本車でも数百万円の契約をもらう瞬間とはどんなものなのか事情通に聞くと、「もちろんさまざまなケースがありますが、よく聞くのが『これで契約ですね』などと確認してから注文書を作成して、自筆署名をもらったりするというのではなく、ベテランセールススタッフになると、雰囲気でお客が『購入をきめたな』というのがわかり、そのまま一気に注文書を作ってクロージング(新車購入契約の事務手続き)に持ち込むそうです」とのこと。

自動車ディーラーでの商談のイメージ写真

 少し前に連続ドラマで人気女優が敏腕不動産営業に扮したものがあったが、この劇中ではその女優扮する不動産営業に勧められた物件を気に入って納得した様子を見て、「落ちた(買う気になった)」というセリフがあったが、まさしくそんな感じで意外なほど明らかな意思表示がなく新車の売買は成立することがあるそうだ。

「新人セールススタッフへの教育では、『お客さま自ら「買います」なんて言うことはまずない。”いける”というタイミングを覚えて、とにかく注文書を作り始めてしまえ』と教えられることもあるとも聞く。

 ベテランで月に5台以上が販売目標とされるとも聞く新車販売。毎月コンスタントに数百万円の新車を5台売るというのは簡単なことではない。面倒見がよかったり、地域のオピニオンリーダー的存在など、ネットワークの広いお客や継続して自分から買ってくれるようなお客をとくに大切にして、そのような管理顧客からの紹介や管理顧客自身の乗り換えをベースに販売していかないと、とてもではないがまったくの新規で5台以上などは売ることはできないだろう。

自動車ディーラーでの商談イメージ

 だが、そんなベテランセールススタッフたちは、意外に涼しい顔をして5台ほど毎月売っているのだから、ひたすら驚かされてしまう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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