メッチャ空いてんのになんでくんだよ! ガラガラの駐車場でもナゼか隣に停める「トナラー」対策を考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■空いている駐車場であえて隣に駐車してくる「トナリング」への対策を考えてみた

■不便なスペースの隣に停めたり不自然なほどスペースを開けて駐車して隣に止めるなオーラを出す

■斜めに駐車して下手くそアピールしたりボロなクルマで無頓着を装ったり……

パーソナルスペースの広い人には理解し難いトナラー心理

 電車やバスの席に座る際、できれば隣りに誰もいない席に座りたい。たいていの人がこう考えているものだと思っていましたが、心理学の世界ではそうでもないようです。空いている車内だったとしても、無意識のうちに誰かの隣りに座ってしまうマインドも少なくないとのことで、いわゆる「トナリング」は常識の範疇だそうです。が、クルマの世界におけるトナリングはどうにも理解しづらいもの。半ば病気じゃないかと思うほどですが、いったいどうなっているのでしょう。

 ヒトには無意識のうちにパーソナルスペースという空間を保とう、確保しようという習性があるそうです。個人差も大きいのでひと言でこれくらいとは表現しづらいものですが、このパーソナルスペースを広くとる人ほど「誰かが隣にいるだけでもイヤ!」と嫌悪感を感じ、一方でパーソナルスペースが狭いとなると人懐っこいのか「お隣、失礼シャース」くらいのノリ。言うまでもなく、このタイプは無意識のうちにトナリングをしがち。すなわち、広大で空いている駐車場なのに「わざわざ」隣りに駐車してくるタイプ=トナラーさんというわけです。

トナラーによるトナリングのイメージ

 パーソナルスペースにこだわる方には「マジで鬱陶しい」とされるトナラーですが、彼らの心理をもう少し探ってみると狭いパーソナルスペースで大丈夫というだけでなく、広場恐怖症というややこしい方もいるようです。とにかく、自分の近くに何かがないと落ち着かないという傾向ですから、駐車場だろうと電車の席だろうと、あえてお隣さんがいるところに引き寄せられていくのです。

 もっとも、トナラーのなかには「隣りのクルマを目印にする」という合理的なんだか、脳ミソ薄口なんだかわからないタイプや、「ポツンと一台だとなんかあったときに不安」という心配性なんだか備えがいいんだかわからないタイプだっていることでしょう。

大型駐車場

 となると、トナラーに遭遇したとしても、過度にネガティブな反応をするのはこちらの精神衛生上よろしくないわけで、「あ、病んでるのね」とか「なにも、そこまで心配しなくとも」みたいに受け流すのがいいかもしれません。

 とはいえ、遭遇しなくて済むに越したこたぁないわけですから、いくつか対策を考えてみましたよ!

あえて不便なスペースを用意する

 広い駐車場といえども、ちょっと不便なスペースってありますよね。隅っこで建物の壁があったり、柱が気になったり、とにかく気楽にススっと停めづらいスペース。その隣りを確保してみてはどうでしょう。つまり、不便なスペースをトナラーさんに用意しておいてあげるというアイディア。

柱のある駐車枠の隣に停める

 あるいは、駐車場の入口から入って最初にあるスペースを狙うというのもありかと。トナラーさんとて、入ってしばらくは「お隣りを物色」するでしょうから(笑)。入口付近だと見過ごしてもらえる可能性も上がるのではないでしょうか。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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