12月は輸入BEVが狙い目! 年末セールは「国産」より「輸入車」のほうが圧倒的に買い得なワケ

この記事をまとめると

■自動車ディーラーはこの時期になると「年末セール」を始める

■じつは年末セールでは輸入車ディーラーのほうがお買い得

■特に2023年は補助金の関係もあって輸入BEVモデル購入がおすすめ

狙うなら年末がオススメ!?

 本稿執筆時点では、すでに11月が間近に迫っている。新車販売業界では例年10・11月は秋商戦を展開しているのだが、いまのような納車に時間のかかる状況になっていなくても、秋の行楽シーズンということもあり、思うように新車を売ることができず、目標販売台数達成の厳しい商戦ともいわれていた。

 そこで、10年ほど前から12月を「年末セール」として年内ギリギリまでノルマ(販売目標)を追いかけるようになっていた。新車がよく売れたバブル経済のころの12月は、受注したが納車できていない受注残り車両を追いかければ単月での目標達成ができたので、販売現場は比較的ノンビリしていたのだが、ここ最近は年末ギリギリまで目標達成のために新車を売るようになっていた。いまのような納期遅延傾向の状況でなければ、各ディーラーがストックしている車両や、12月にラインオフ予定の車両などをメインに、年内登録(軽自動車は届け出)可能を条件に値引き条件を拡大させたりして売り込んでいた。

自動車ディーラーでの商談イメージ

 たとえばディーラーストック車両をターゲットにすれば、11月中旬以降から12月上旬あたりまでに契約が成立すれば、だいたいは年内に納車されることになるのだが、ここ最近では日系ブランド車でこのようなタイミングで年内に納車が可能となるケースはかなり稀なケースであるといえるだろう。

 この年末商戦だが、じつは日系ブランド車よりも輸入ブランド車のほうが買い得になっていることはあまり知られていない事実。これは、本国のヘッドクォーター(総本社)の決算が、多くの日本企業のように事業年度末(3月末)ではなく、暦年末(12月末)になっているため。期間限定超低金利ローンの設定や、値引き額の拡大などが日系ブランド車より活発に行われるのである。

輸入車ディーラーの建物内

「でも、納車に時間がかかるのでは…」と心配する人もいるかもしれないが、輸入車の生産工場からのデリバリー状況はほぼ通常期に戻っており、売れ筋モデルほど国内在庫も意外なほど豊富なことも多いので、商談を年末ギリギリに近いスケジュールで進めない限りは、年内納車も十分期待できる。とくに、ドイツ系ブランドを中心に日本市場でのBEV(バッテリー電気自動車)販売に力を入れており、多くのモデルで国内ストックも潤沢で、短期間納車も十分可能となっている。

メルセデス・ベンツのEVラインアップ

 事後申請(新規登録手続き完了後)となるので、購入予算に含めて検討することはできないが、一般社団法人 次世代自動車振興センターによる10月18日発表時点での、「CEV補助金の予算残・申請受付終了見込み」によると、申請受付終了見込み時期は2024年1月下旬から2月中旬目処となっているので、年内に新規登録ができれば、令和4年度補正予算及び令和5年度当初予算で実施しているCEV補助金の交付を受けることも可能となっているようである。

 例年、年末は輸入車購入については年間でもっとも買い得といっていい時期なのだが、とくに2023年では輸入BEVの購入がおすすめな状況になっているといってもいいだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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