「トールねぇさん」「スプリンクラーおばさん」! NEXCO中日本の「作業車キャラ」が大人でもハマる (1/2ページ)

この記事をまとめると

■パトカーや消防車など働くクルマは子どもたちからの人気は高い

■NEXCO中日本のサイトでは高速道路で活躍する働くクルマをイラストで紹介している

■働くクルマをイラスト化しつつ、ニックネームをつけてコミカルなキャラクターとしている

高速道路で活躍する「働くクルマ」がキャラクターに!

 高いところもへっちゃらの「トールねぇさん」、大量の水を飲み込む「スプリンクラーおばさん」、どんな変化も見逃さない「Dr.ロードタイガー」。これってどこかの街のご近所さん? それともアニメや映画のキャラクター? なんだか騒々しいドタバタ劇が繰り広げられそうなニックネームばかりですが、じつはこれらはすべて、高速道路で活躍する「働くクルマ」たちのことなんです。

 いつの時代も、子どもたちから羨望の眼差しで見られるのは、スポーツカーよりも働くクルマたちだと言われていますよね。花形なのは消防車、トレーラー、パトカーといった、街なかでも見かける働くクルマたちですが、じつは高速道路でも、みんなが安全・快適に走れるように、点検したり直したり、それぞれの特技を活かした仕事をするハイテク車両たちがいる、ということを子どもたちにわかりやすく解説したり、覚えてもらったりするために、NEXCO中日本がこうしたニックネームをつけて紹介しているんです。

 まずは、「高いところは私に任せて!」とキップのいい姉御肌のトールねぇさん。スラリとした長身のモデル体型を活かして、高速道路の高いところにある設備を点検してまわる、高所作業車のことです。たとえば夜間に道路を照らす照明器具や、標識、ETCゲートなどを整備したり掃除したり、アームはなんと12mも伸びるんだそう。アームの先端のカゴに作業員が乗り、手元のコントローラーでアームを自在に動かして作業をしています。

写真提供:NEXCO中日本

 続いて、大量の水を一気に飲み込んで水量を測る、スプリンクラーおばさんは水噴霧測定車。主にトンネル内で活躍する働くクルマです。というのは、トンネル内で万が一、火事が起きてしまったときのために設置されているスプリンクラーが、ちゃんと作動するかどうかを定期的に点検してまわる役目を担っているのです。テストの際には実際にスプリンクラーから水を出して水量を計測するのですが、ほかのクルマたちにその水がかからないように、スプリンクラーおばさんが水を受け止めるのだそう。

写真提供:NEXCO中日本

 水を出すための弁をひとつ開けると、10個のスプリンクラーから水が出る仕組みになっているため、スプリンクラーおばさんはいつも4〜5台がひと組になって作業をしています。水がきちんと出るのかだけでなく、流れる水の量もしっかりチェックしていて、正しく水が出ているかどうかはグラフになって表示されるので、正確に計測できるというのもすごいですね。

写真提供:NEXCO中日本

まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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