かつては1月2日から初売りセールを実施した新車ディーラーもいまは4日からが主流! 「効果はあった」のにやめざるを得なかった理由とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■かつては1月2日から店を開けていた自動車ディーラーの初売りが、最近は早くても4日からになっている

■人手不足と働き方改革が重なって自動車ディーラーの初売り開始は後ろ倒しになった

■過去、2日から店を開けていた理由は、その時期にしか新車購入を検討できないお客が少なからずいたからだ

多くのディーラーの初売りは1月4日から始まるようだ

 筆者の居住する地域では、2023年の正月から新年3日より営業するメーカー系正規ディーラーがなくなり、早くても4日から「初売り」として店を開けるようになった。かなり大昔には、首都圏でも正月2日から店を開けるディーラーも珍しくなかったのだが、これも社会の変化が大きく影響しているようだ。

 まずは「働き手不足」の影響が大きい。かつての販売店は店舗ごとに十分な人員で営業しており、それぞれが交代で休みを取るようにしてお盆や年末年始などの大型連休を除いては年中無休営業を行っていた。当時のディーラースタッフは週1日の休みが一般的だったこともあり、交代で休みやすかったことも大きかったようである。

 しかしその後、日本の労働人口の減少とともに人員割れ状態で営業を続ける店舗も多くなり、交代で休むということができなくなってきた。そこで、ディーラーでは定休日を設けることが増えた。さらに「働き方改革」という観点から、定休日を設けることを加速させたように見える。

 話を正月営業に戻すと、2日や3日から営業するにしても、会社としての仕事始めは4日といったところが多く、結果として2日や3日は「休日出勤扱い」として店を開けていた。そのため、三が日の店舗はスタッフが半数出勤して店を開けており、当該スタッフは年末に早めに休暇に入っていた。人員不足が恒常化しているいまでは、とてもではないがこのようなシフトで店舗営業するのが困難になっているのである。

 筆者の居住地域のディーラーの2023年末・2024年始の休暇スケジュールを見ると、12月26日あたりから同月29日あたり に年末・年始休暇に入るパターンに分かれている。これは4日から営業開始するディーラーと、6日あたりから営業開始するディーラーで異なっているようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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