2023年を振り返るとビッグモーターにダイハツに燃料価格高騰と厳しい年に! 救いはジャパンモビリティショーの成功!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2023年の自動車業界はいいニュースがあまりなかった

■中古車業者の不信問題や燃料価格高騰、自動車メーカーの不正が明るみに出た

■一方でジャパンモビリティショーは大盛況であり、クルマ好きの熱意を感じることもできた

2023年はBADニュースだらけだった

 2023年は自動車業界を震撼させるニュースが世間を騒がせた1年だった。ビッグモーター、ダイハツの不正問題、年末にはVWゴルフTDIの火災などなど。

 そこで気になるひとつのポイントが、中古車の購入だと思う。新車の納期遅延で中古車人気が高まり、価格も一時は高騰。納期が早いことで売り手市場だった時期もある。

 多くの中古車、あるいは健全な中古車店はまったく問題ないと思えるのだが、ビッグモーターのようなニュースを耳にすると、中古車購入も疑心暗鬼になってしまう。その一方で、2023年10月から中古車の支払い総額表示が義務化され、購入費用については、多少は安心できるようになった(抜け穴はありそうだが)。

 筆者もそのタイミングで中古車の取材を行ったのだが、ひとつの”安心できる中古車購入方法”として、メーカーの認定中古車に行き着いた。車両は自社販売の下取り車だったりもして、素性がわかっているし、なんといっても”認定”だけに整備は万全、保証もメーカー保証となり、中古車専門店の1~3カ月ではなく、ほとんどが1年間とたっぷり。納車前点検の項目数もハンパじゃない。

 同じような中古車の車両価格が中古車専門店より多少高くても、ディーラーによる整備、メーカーによる保証の「安心」は代え難い。あとで税金などが不当に請求されることもないだろうし、下取り車の下取り価格にしても適正な価格を提示してくれるのである。過去にリコールがあっても、改修済であることはもちろんだ。これは例の火災事故を起こしたフォルクスワーゲン・ゴルフTDIにも当てはまるだろう。

 とにもかくにも、2023年にビッグモーターによって一気に噴き出した中古車不信問題は、逆に中古車業界の浄化作用に働いてほしいと願うばかりである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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