1012馬力の「怪物アストン」の開発が最終段階! 999台限定のPHEVハイパーカー「ヴァルハラ」は激速なのにエコなマシンだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2024年中の生産開始に向けてその開発が最終段階を迎えているアストンマーティン・ヴァルハラ

■ヴァルハラは「ヴァルキリー」「ヴァルキリーAMR Pro」に続くミッドシップハイパースポーツの第3弾

■メルセデスAMG製4リッターV8ターボ+モーターでシステム合計最高出力は1012馬力

アストンマーティンのミッドシップハイパースポーツ第3弾

 2024年中の生産開始に向けて、アストンマーティン・ヴァルハラの開発が最終段階を迎えている。

 昨年末にはアストンマーティン自身が、現在のF1マシンを彷彿させるカラーリングを想像させるプロトタイプを用いて、サーキットで走行テストを行う画像を公開。それはヴァルハラをオーダーしたカスタマーにとっても、またそのデビューを心待ちにするハイパーカーのファンにとっても、正式な発表が近づきつつあることを予感させる貴重な画像だった。

「ヴァルキリー」、「ヴァルキリーAMR Pro」に続くミッドシップハイパースポーツの第3弾となるヴァルハラは、現代のライバル車がそうであるように、やはりカーボンファイバーを積極的に活用し、徹底的な軽量化を実現したモデルだ。開発時の目標乾燥重量は1550kg。このクラスのライバルと比較しても、それはほかに類を見ない数字だ。

 ボディ構造はもちろん専用設計のカーボンファイバー製タブをメインとするもの。F1マシンスタイルのプッシュロッドフロントサスペンションに加えて、インボードのスプリングとダンパーがバネ下重量を削減する。また、それに組み合わされるアクティブダンパーは、サーキットから公道まで、常に満足できるセットアップを実現する。

 カーボンファイバー製タブの剛性は、パワーステアリングの正確さやレスポンスの高さにも大きく影響する。ヴァルハラのオーナーは、おそらくはそのステアリングが生み出すリニアな動きに感動するに違いないが、それはこのタブ、そしてサスペンションの精度にこそ理由があるのだ。

 ブレーキは、ブレーキバイワイヤーテクノロジーを採用した高性能なカーボンセラミックマトリックスブレーキ。タイヤはフロントが20インチ、リヤが21インチ径となり、ミシュランが専用設計したパイロットスポーツカップタイヤが装着されることになっている。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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