仮免許でも「取り消し処分」はある! どんな状況で違反が起こるのか元教習所教官が解説 (2/2ページ)

リスクを避けるためにも仮免中の自主練は控えよう

路上教習中に事故が起きることはある?

 仮免許の交付を受けて運転の練習をする場合、教習所の教習車を使い、隣に指導員を乗せて行うことがほとんどです。では、教習所で仮免許練習中に交通違反や事故が起きることはあるのでしょうか。

 実際に教習所で運転指導をしていた筆者が教習所に在籍している間は、仮免許が取り消しになる違反や事故は起きませんでした。

 当たり前といえば当たり前なのですが、違反や事故を起こす前に指導・助言したり、補助ブレーキなどの支援装置を操作したりするため、違反や事故が起きるはずがありません。

 ただし、一般道路を運転するため、事故のリスクがゼロではありません。ときには、信号待ちをしているときに、ミラーに当て逃げされたり、信号待ちで追突されたりすることもあります。

 もし、このような追突事故や当て逃げ事故にあったときは、即座に教習を中断し、警察に通報して事故の処理をすることになります。

仮免許のときは教習以外で運転しないほうがいい

 仮免許を取得すれば、一般車でも運転の練習をすることができます。

 ただし、一般車で運転の練習をするときは、標識を付けたり、指導者を同乗させたりするなど、条件を満たさなければなりません。また、指導者から指導を受けながら練習する必要があります。つまり、指導者側にも教えるという責任があるのです。

 そのため、運転の練習をするときは、無理に指導者を探して自主練習するのではなく、教習所で指導のプロに教えてもらうほうが良いといえるでしょう。

 加えて、一般車の場合、補助ブレーキや指導者用ミラーなどの装備が教習車ほど充実していないケースがほとんどです。このようなことからも、仮免許の交付を受けて運転の練習をするときには、教習車を使い、教習指導員の指導を受けながら運転するほうが無難といえるでしょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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