メカニック=裏方の認識はもはや古い! F1のタイヤ交換タイムを競う「レッドブル」のリアゲーに大人も夢中【大阪オートメッセ2024】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2024が開催されている

■レッドブルのブースでは「ピットストップ・チャレンジ」を実施

■F1マシンのタイヤ交換のタイムを競うゲームだ

イベント関係者も注目する「ピットストップ・チャレンジ」

 ここ数年、F1グランプリ開催時などに、レッドブルは会場の盛り上げ&プロモートのために「ピットストップ・チャレンジ」と題して、本物のF1マシンのタイヤ交換を参加プレーヤーが行っては、タイムを競うゲームとして採り入れていたのはご存じのとおり。これが大阪オートメッセ2024の1号館に登場した。さすがノリのいい関西ピープルだけあって、チャレンジの受付は列ができるほどの盛り上がりだ。

 野次馬に交じって観戦していたところ、なんと2月10日のトップ3はすべて8秒台というハイレベルな争いに。そして次なるチャレンジの番がまわって来たのは、どうみても数軒先のマツダ・ブースのユニフォームを羽織ったスタッフ2名。いくらスーパー耐久にマツダスピリットレーシングで参戦しているとはいえ、フォーミュラ側のリアゲーにまで興味をもつとは何たるレース好き。さすがマツダの人々、盛り上げてくれるなぁ。

 いざタイヤ交換に挑む前にグローブは貸してくれ、インパクトレンチの使い方もレクチャーしてくれる。シグナルブルーでフルアクションに移れるところはレースのスタート時と同様だが、所定のボタンをプッシュしてからタイヤ交換を始めなくてはならない。クイズの回答ボタンのような作りのそれを全力タッチして、大のオトナが数歩を急ぐさまはなかなかに可笑しい。もちろんギャラリーも少なくないので緊張するはずだし、タイヤの左右輪それぞれで向き合って相手と競い合うデュエルモードでもある。

 左のプレーヤーの手からセンターナットがこぼれ少なからぬタイムロスをしたものの、ふたりとも無事にタイヤ交換を終えた。タイムは8秒台には及ばなかったが、チャレンジを終えたマツダのユニフォームを着たふたりに、チャレンジの感想を尋ねてみた。ていうか、まさか本職のメカニックさんですか?

「いえ、ふたりとも設計の仕事で、エンジニアなんですよ。自分のクルマなど、5本スタッドのタイヤはもちろん換えたことはありましたけど、センターロックのタイヤを換えるのは初でした」

 じゃあ、実際にやってみて手応えというか、どういうところで勝手が違うんですか?

「やる前に頭のなかで繰り返してはいたんです。緩めて、締めるのも真ん中の1本だけで、タイヤを外して違う方を嵌めて、というシンプルな動きのはずなんですが、それができないんですよね。簡単そうに見えて想像以上に難しかったです。手応えとしては、ホイールは思ったより軽いんですけど、逆にインパクトレンチがずっしりと重いのが印象的でした」

 なるほど。こういう体験をしておくと、ピットワークで順位が入れ替わったときにいちいち興奮できるし、タイヤが外れないでドライバーが限界走行を続けられること自体が、そもそも凄いと思えてくる。

「翼を授ける」ことはいつものドリンク缶でやっていることなので、リアル対面の機会ではそれ以上のものを、レッドブル・チャレンジは与えてくれるようだ。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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