FFのみ! ガソリンのみ! そして安い! ホンダWR-Vはありそうでなかった「潔い」SUVだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2024年3月にホンダWR-Vが発売される

■WR-Vは、ホンダSUVラインアップで手薄だった200万〜250万円という価格帯で投入される

■ボディサイズがほぼ同じとなるヴェゼルや少し車格が上となるZR-Vと改めて比較

性格の異なるSUVを3モデル用意することとなるホンダ

 ホンダは、2024年3月に新型SUVの「WR-V」を発売する。いまやSUVカテゴリーの人気は世界的なトレンドであるし、とくに本格的な悪路走破性よりも一般的な市街地での利用を前提とした「都市型SUV」は、幅広い年代から支持を集めている。

 だからホンダが日本国内市場のSUVラインアップを強化すること自体は自然な流れといえるけれど、驚くべきは「WR-V」が、同門のヴェゼルとほぼ同じボディサイズを持つモデルという点だ。さらに都市型SUVというカテゴリーでいえば、車格が少し上になるもののZR-Vも存在している。

 WR-Vとヴェゼル、ZR-Vのボディサイズは似通っているものの、搭載されるパワートレインや駆動方式、車両価格帯は3車種でそれぞれ異なる。ただ、新車の納期が非常に長くなっている昨今「すぐにでも乗りたい!」と、程度のよい認定中古車も選択肢に含めて検討するというケースもあるだろう。

 そうなると、WR-Vとヴェゼルはもちろん、ZR-Vまでも実質的な価格差はぐっと縮まることになる。ラインアップが充実するのはユーザーとしてうれしい悩みではあるものの、同じホンダ車でシェアの奪い合いになってしまうんじゃないの? と心配にもなってくる。

 実際に3台を比較検討している人も少なくないと思われるので、あらためてWR-Vというクルマの性格や、ホンダが日本国内市場へ投入する理由について考えてみたい。

 まず、WR-Vの生い立ちから紹介すると、ホンダがアジア圏で販売する小型SUVだ。ホンダでは商圏、つまり販売エリアの近くで車両開発を行うことが基本的な体制となっており、WR-Vもタイ国内の「ホンダR&Dアジアパシフィック」にて車両開発が行われた。同施設はホンダのアジア地区最大の四輪開発拠点であり、アジア地域で販売されているブリオやBR-V、アメイズといった小型車種がこちらで開発されている。

 一方、WR-Vの生産は、インドのラジャスタン州タプカラの工場にて行われており、インド国内では「エレベイト」という車名で2023年7月より発売されている。日本国内で販売されるWR-Vも、このインド工場で生産されて輸入されるが、これまでインド国内専用車種であったエレベイトが、海外市場へ輸出されるのは初めてのこと。

 また、ホンダがインド工場で生産された車両を日本市場へ輸入・導入することも、WR-Vが初めてとなる。

 WR-Vのボディサイズは全長4325×全幅1790×全高1650mmで、ヴェゼルと比較すると全長と全幅はほぼ同じ。全高はWR-Vのほうが60〜70mm高く、当然ながら室内高もWR-Vのほうに軍配が上がる。

 そして、ホイールベースはヴェゼルの2610mmに対してWR-Vは2650mmとなっている。その延長分のほとんどは後席の足もと空間拡大に使用されているため、どちらも2列シート5人定員ではあるが、リヤシートの居住性やラゲッジルームの大きさについてはWR-Vが明らかに優位だ。


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