「メンテナンスパック」に入ってるのに任意点検が受けられない! ディーラー整備士がいま阿鼻叫喚の事態と化していた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車購入検討時に渡される見積もりは「新車購入プラン」と称される

■この「新車購入プラン」には「メンテナンスパック」が含まれているケースが多い

■最近は整備士不足の問題で、「半年おきの任意点検」が受けられない事態が増えている

見積りに含まれるリフレッシュプランの裏事情とは

 新車購入を検討する際に参考となるのが、一般的に見積書と呼ばれるもの。しかし、一般客に渡されるものは、よく見ると新車購入プランなどというものとなっていることがほとんど。正式な見積書の書式は別にあり、一般的に渡されるものはあくまでも、税金などの諸費用もコミコミにした支払総額を示したプランの一例となっているが、一般的にはこれが見積書と呼ばれているので、ここでも見積書と呼ぶことにする。

 その見積書だが、セールスマンが端末上で作成してプリントアウトしたものを見ると、たいていメンテナンスパックなどと呼ばれるものが計上されている。

 このメンテナンスパックは、一定期間内の法定点検とパックならではともいえる半年おきの任意点検にかかる作業工賃やエンジンオイルなど、定められた消耗品の交換料金を前払いすることで格安になるというもの。これは、街の格安車検場など、外部へ流れずに自社の整備工場でメンテナンスを続けてもらうための囲い込みが主たる目的で用意されている。

 残価設定ローンを利用しての新車購入が多くなり、3年や5年後にディーラーが当該車を引き取るということも多くなってきている。引き取って再販することになるので、可能な限りコンディションよく乗り続けてもらうために、ディーラー側で管理をしていきたいという狙いもあるようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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