ド迫力カーアクションに釘付け! クルマ好きにぜひ見て欲しい「クルマが主役じゃない」アクション映画3選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■印象に残っているカーアクションが見られる映画を3本紹介

■アクション映画にはクルマを使った演出が不可欠で、大迫力シーンは見応えがある

■メインキャストたちが操るクルマ以外のクルマを見るのも、カーアクションの見どころだ

カーアクションが印象的な映画を振り返る

 その昔、筆者の少年時代には、ハリウッド映画を中心に派手なカーアクションを展開する映画をよく上映していたが、最近ではほとんど見かけなくなったような気がする。そこで筆者がいままで見てきた映画に限られてしまうが、心に残るカーアクションが展開された映画を紹介したいと思う。

ボーンスプレマシー(アメリカ/2005年日本公開)

「ジェイソン・ボーン」シリーズのなかで筆者は、マット・デイモン氏が主役を演じた1作目から3作目が好きで、とくに2作目の「ボーンスプレマシー」がお気に入りである。「ジェイソン・ボーン」は記憶を失った元CIAエージェントのジェイソン・ボーンを主人公としたアクション映画である。

 筆者の好きな3作品では、世界の有名都市で展開されるカーアクションも名物のひとつであった。1作目の「ボーンアイデンティティ」では、ボーンが「クラシックミニ」を操り、追手とパリ市内で派手なカーチェイスを展開した。3作目の「ボーンアルティメイタム」では、ニューヨーク市内でボーンがシボレー・インパラのパトカーを操り、追手と派手なカーチェイスを展開した。そして「ボーンスプレマシー」では、モスクワ市内にてロシアンブランドのヴォルガをボーンが操り、モスクワ市内でカーアクションを展開したのである。

 パリ、ニューヨーク、そしてモスクワ。いずれも世界を代表する大都市となるが、そこで見ごたえのあるカーアクションが展開されており、それだけでも見ごたえのある映画と考えている。

 とくにボーンスプレマシーでは、あまり馴染みのないモスクワ市内でのカーアクションに加え、ソビエト時代を色濃く残す中型セダン「ヴォルガ」でモスクワ市内にて派手なカーアクションと展開するシーンは、大昔のトラックのようなシフト感覚のMT(マニュアルミッション)をマット・デイモン氏がシフトチェンジするシーンや、まわりにロシアンブランド車の「ラーダ」なども風景のひとつとして映っており、とにかく新鮮すぎて興奮してしまった。

タクシー運転手 約束は海を越えて(韓国/2018年日本公開)

 韓国の名俳優「ソン・ガンホ氏」が主演する実話に基づいた映画。

 韓国が軍政下にあった1980年に韓国・光州市で起こった民主化要求デモに対し、治安当局が武力制圧を行ったのが「光州事件」。ソン・ガンホ氏演じるソウルのタクシー運転士が、光州のデモを取材したいというドイツ人記者を乗せ光州市へ向かい、そのドイツ人記者が武力制圧の様子を撮影したフィルムを韓国国外に持ち出そうとするが、治安当局の追跡を受ける。そのようななか、言葉も満足に通じないふたりの間に友情のようなものが生まれるというストーリーである。

 主人公が運転する車両は、韓国・起亜自動車がかつてラインアップしていた「ブレスト」。マツダ・ファミリア・プレストセダンのライセンス生産版となる。

 映画の後半、光州市を脱出してソウルを目指すとき、地元の複数のタクシー運転士が追手をさえぎるために自分たちのタクシーで決死のカーアクションを展開するのだが、その車両は韓国初の国産車となる「ヒョンデ・ポニー」であった。数台のポニーが追手の車両とぶつかりあうなどのアクションを展開するシーンはなかなか新鮮なもので、映画全体は感動的な物語となるのだが、そのカーアクションシーンが強く印象に残った。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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