あっと驚く5000万円車もあった! かと思えば200万円台が最高のメーカーも! 日本車の各ブランド「最高額車」を調べてみた (2/2ページ)

電動化により同じ車種でも高額車が登場するようになってきた

マツダ

 マツダでもっとも新車価格が高価なのは、クロスオーバーSUVの「CX-60」の646万円2500円(e-SKYACTIV PHEV Premium Modern)。

 同じCX-60でも、SKYACTIV-G 2.5搭載車(25S S Package)だと322万3000円~なので、価格帯の幅広さは特筆できる。

スバル

 スバルのトッププライスは、スバル初となるグローバルEV、ソルテラET-HSの715万円。「Upscale Practical=(一格上の実用性)なSUV」がコンセプトで、ミドルサイズSUVにもかかわらず、2850mmのロングホイールベースとなっている。

 限定車でいえば、2017年のWRX STI 特別仕様車「S208」は標準仕様で626万4000円。NBR CHALLENGE PACKAGE(カーボンリヤウイング)だと710万6400円だった。
S208は450台限定で、“Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した究極のドライビングカー”がコンセプト。

 329馬力にチューニングされたEJ20エンジンや、11:1のクイックなステアリングギヤ比、フロント+リヤのアクティブ・トルク・ベクタリング、ビルシュタイン製の可変減衰力サスペンションDampMatic(フロント)など盛り込まれていた。

三菱

 三菱はアウトランダーPHEV(P)の602万3600円(特別仕様車のブラックエディションを除く)。SUVタイプとして世界初のプラグインハイブリッド車で、ランエボで鍛えた車両運動統合制御システムS‐AWCに、後輪側にもブレーキAYC機能を追加(前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載するツインモーター4WD)。

 そして完全に忘れていたが、三菱にはFFのリムジン、ディグニティもあった……。

 車両価格は999万円だったが、2000年2月に発売され、翌2001年の3月に3月末で販売終了! 生産台数はわずか59台で、国産乗用車としてはもっとも生産実績が少ない車種(限定車を除く)といわれている。

 DOHC4.5リッターV8エンジン(280馬力)を横置きに積んだFF車だったが、例の三菱リコール隠し事件が2000年7月に発覚したこともあり、不人気車に。
稀少すぎて滅多にお目にかかることがなく、中古車市場にも出まわることは稀で、推定相場は100万円前後!?

 なお、2012年に登場した2代目ディグニティは日産シーマのOEMだ。

スズキ

 スズキで一番高いのはミニバンのランディになるが、これはトヨタ・ノアのOEMなので、別枠に。スズキ独自の製品でいえば、エスクードの297万円が一番高価。

 かつてはセダンのキザシに、308万3400円のモデル(2015年式4WDモデル)があったが……。

 今後、もしジムニーの5ドアが日本にも導入されると400万円クラスになると予想される。

ダイハツ

 ダイハツには426万1000円の普通車のセダン、アルティスがあったが(2023年12月で生産終了)、これはトヨタ・カムリのOEM版なので除外しよう。

 となると、一番高価なのはコペン クーペの252万7200円(参考までにトヨタで販売されるコペンGRスポーツ243万7200円)。

※紹介モデルの価格はすべて税込


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報