この記事をまとめると
■トラックの内部をカスタムするデコトラ愛好家は少なくない
■今回は京都府に住む坂田さんのデコトラの内装を見せていただいた
■三菱ふそうニューキャンターの内部を純和風に仕上げている
ベース車両は三菱ふそうのニューキャンター!
トラックを飾ることで知られる、日本のデコトラ文化。トラックとは荷物を運ぶために存在する貨物車であるため、荷室には荷物を積み込むのが普通である。しかし、プライベートでデコトラを楽しむという筋金入りなマニアも、デコトラ愛好家たちのなかでは数多く存在する。
仕事車を自分好みに飾ることができない、そもそもトラックとは無縁の業種で働いているなど、プライベートでトラックを購入して飾るその理由はまちまちだが、そのようなマニアが多いのもデコトラの世界における大きな特徴なのである。
プライベートでデコトラを楽しもうとするならば、やはり乗用車サイズである2トン車が最適なベース車となる。維持費や保管場所などの面においても優れているため、セカンドカーとしても無理なく活用できるからだ。そして荷室が箱型になっていれば、内部を自分好みにカスタムすることができる。キャンピングカーや事務室車として構造変更をしてしまえば、快適なる空間も手にすることができるのだ。そこで今回は、1台のデコトラにスポットを当て、趣味でデコトラライフを楽しむデコトラマニアの話を聞いてみた。
坂田さんのデコトラ画像はこちら
京都府に在住する坂田研さんは、普段トラックドライバーとは無縁の仕事に励んでいる。もともと改造車が好きでシャコタンのローレルを所有していた坂田さんであったのだが、ある日偶然の出会いからデコトラに目覚めることになる。あまりの衝撃でデコトラを追いかけたものの、どんな人が乗っているかわからなかったため、声をかけられずにいた。しかし後日、オーナーと知り合うことができ、デコトラの世界にどっぷりと足を踏み入れたのである。
そんな坂田さんの愛車は三菱ふそうのニューキャンター。もちろん荷物を積む仕事車ではないため、荷室の内部は知人の大工に依頼して、純和風に仕上げたという。まるで旅館のような仕上がりに驚かされる人は多いだろう。このトラックを事務室車として構造変更をした坂田さんは、外装の飾りも合わせて合法改造車とした。そのため、堂々と街道筋を駆けることができるのだ。
坂田さんのデコトラ画像はこちら
ちなみに、事務室車登録するためにはさまざまな規定が存在する。固定された机や椅子も必須アイテムなのだが、今回は撮影のために外して頂いた。そのため、この姿は普段のものではないということを、追記させていただく。
荷室の扉を開けたら、純和風の部屋が現れる。そんなまさかのデコトラに、あなたはなにを感じるだろうか。改造車とは趣味嗜好の世界であるため、賛否両論があるかもしれない。そもそも、改造車が万人受けしないというのは当然である。
坂田さんのデコトラ画像はこちら
しかし、好きなことに没頭するという坂田さんのような生き様は、素直に羨ましく思える。その陰にはさまざまな苦労が存在するだろうが、それを乗り越えることができた人にのみ与えられた現在の状況には、感服せざるをえない。