【試乗】もともと素性のいいBMWをイジるとこうなる! アルピナB3&B4に乗って驚いた乗り心地のよさ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■毎年恒例のJAIA輸入車試乗会が開催

■アルピナのB3 GTとB4グランクーペに乗る機会を得た

■それぞれの走りや両車の共通点について解説する

BMWになる前のアルピナ2台に試乗!

 2025年をもって「アルピナ」ブランドの商標権はBMWに譲渡される。その後のアルピナがどうなるかはまだわからない部分が多いが、「いまのアルピナがアルピナらしい最後のモデルになる」という声もある。今回はアルピナの伝統的モデルであるセダン&クーペをベースとした2台に試乗。B4グランクーペとB3の最終モデルとなるB3 GTだ。

ジェントルでフラットトルクなエンジン

 まずは通常モデルというべきB4グランクーペから試乗した。4シリーズグランクーペのボディに、3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載。このエンジンは「M3/M4」と同型のS58をベースにアルピナが独自のチューニングを施したもので、最高出力は495馬力、最大トルクは730Nmとなっている。

 M3やM4のハイパフォーマンスグレードであるコンペティションが510馬力であるため、最高出力だけ見ると控えめに感じてしまうかもしれない。ただ、コンペティションの最大トルクは650Nmとなっていて、ここではB4グランクーペが上まわる。このようなエンジンの特性の違いにそれぞれの考えが現れているといえるだろう。

 このエンジン特性は走りのキャラクターにも表れる。とにかくフラットトルクが感じられて、どの回転域からアクセルを踏んでもすぐにトルクが伝達される印象だ。M3やM4はブーストがかかった瞬間がわかりやすいような「あえて」の演出を感じるが、コチラではそれは感じられない。フラットトルクがありながら、高回転域までスムースにまわる。トルクよし、まわしてよし、そんなエンジンだ。しかしながら、エンジンサウンドの主張は控えめで、ジェントルなのもアルピナらしい。


この記事の画像ギャラリー

西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

-

愛車
マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
趣味
スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
好きな有名人
織田裕二、駒形友梨

新着情報