トランプ関税による貿易戦争は中国国民に関係なし!? いまだテスラは憧れのクルマとして人気高し! (2/2ページ)

テスラは憧れのブランド

 アメリカのトランプ政権と貿易戦争に突入したせいもあるのかもしれないが、アメリカでは国内の政治的分断もあり、テスラ車に乗っていると嫌がらせをされたり、クルマを傷つけられたりすることもあるほか、不買運動も西側諸国では広く起こっている様子。しかしながら、貿易戦争で対立するアメリカブランド車といえど、中国では普通に現地人がテスラ車を運転していた。

 上海モーターショーの会場では確認できただけでも、キャデラック、フォード、ビュイックといったアメリカンブランドブースがあったが、閑古鳥が鳴くどころか、多くの中国人で混みあっていた。

 調べてみると、2024暦年(2024年1~12月)締めにおける、中国国内でのテスラブランド車の年間販売台数は約66万台で、ブランド別11位となっている。ちなみに、世界市場でテスラとBEV販売でトップ争いを行っている、BYDオートの中国国内におけるPHEVなども含む新エネルギー車の総販売台数は、394万台だ。

 ただし、2024年12月単月締めでの中国国内での車名別販売ランキングでは、中国で生産されているテスラ・モデルYが販売トップとなっている。もちろんこれは、沿岸部を中心とした主要都市を中心に売れているものと考えられる。

 連日メディアではアメリカと中国の様子を貿易戦争と煽っているが、当事国でもある中国の消費者は意外なほど冷静にその事実(貿易戦争)を受け止めており、BYDが世界で勢いを見せているとはいえ、やはり一定所得以上の現地のひとたちの間ではテスラへの憧れがあるように感じる。

 あとは現状の関税問題がどのようになっていくか次第で、状況の変化は当然起こってくるはずだが、街を走っているテスラ車を攻撃するなどといった過激な動きにはならないように見えた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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