この記事をまとめると
■カローラアクシオ終売で5ナンバーセダンが国内市場から姿を消す
■ホンダ・グレイスや日産ラティオなどもすでに終売となっている
■各社とも実用性重視のなか小型セダンの歴史が静かに幕を下ろした
消えていった5ナンバーセダンを振り返る
現行型と併売されていたカローラアクシオが2025年秋に終売することが正式にアナウンスされ、これにより国内で一般ユーザーが購入することができる5ナンバーサイズのセダンが消滅することとなった。
SNSなどでは終売を惜しむ声も挙がっているが、今回はそんな5ナンバーサイズのセダンの最後はどんなモデルだったのか、メーカーごとにチェックしてみよう。
日産ラティオ(~2016年)
日産ラティオのフロントスタイリング画像はこちら
サニーの後継モデルとして2004年に登場したティーダラティオ。その2代目モデルとして2012年に登場したのがラティオである。ただ、先代モデルよりもひとクラスコンパクトになり、エンジンもマーチなどに搭載されていた1.2リッター3気筒になるなど、コストダウンが目立つものとなっていた。
また、エクステリアデザインもややクセのあるスタイルとなったことで、先代モデルからの乗り換え需要も芳しくなく、セダン需要の縮小などもあって2016年末に早々に終売となってしまった。
ホンダ・グレイス(~2020年)
ホンダ・グレイスのフロントスタイリング画像はこちら
2009年に終売となったフィットアリアから間を空けての復活となったホンダの5ナンバーセダンが、2014年にリリースされたグレイスだった。車名こそオールニューであったが、フィットアリアと同じくフィットからコンポーネンツの多くを流用したモデルで、1.5リッターのガソリンとハイブリッドというパワートレインも共通。
ただ、エクステリアデザインは、メインの客層も考慮してかややおとなしめのスタイルとなっており、それゆえか2015年にはグレイスをベースとした教習車もリリースされ、こちらには通常モデルにはラインアップされない5速MTも存在していた。