モータースポーツにオールシーズンタイヤを投入の驚き! グッドイヤーが「フォーミュラジムカーナ」に100本ものタイヤを協賛するワケ (2/2ページ)

モータースポーツにオールシーズンタイヤを投入した狙いとは?

 そして女子クラスのオーラNISMOを見ると、ベクター4シーズンを履いていた。これはオールシーズンタイヤのパイオニアともいわれるブランドだ。驚くなかれ、夏はもちろん冬の雪道も走れるというタイヤなのだ。ひと言で、サーキットに似合わないタイヤといってもいいだろう。

ノート オーラNISMOに装着されたグッドイヤー・ベクター4シーズン

 たしかに女子クラスのレギュレーションは、基準タイム以内で走行しつつ、1本目と2本目のタイムの差の少ないドライバーが上位にくるというもの。基準タイム自体がかなり余裕があるため、比較的流し気味でゆとりのある走りをするという選択もできる。ただしそういう作戦もある、ということでしかなく、全開走行で2本を走っても構わないのだ。

ジムカーナを走行する日産ノート オーラNISMO

 なぜオールシーズンタイヤを選択したのか? 日本グッドイヤーによれば、まずタイヤの性能をチェックする意味をもっているという。電動車ゆえに車重が重く、かつゼロ発進から大トルクがかかるモーターの加速を示すオーラNISMOでサーキットを走り、耐久性や摩耗を確認したかったのだという。実際に使用したタイヤをみた結果、もちろん性能的には合格! タイム的にもかなり早かったとのこと。さらにはこうした活動を行い、オールシーズンタイヤの普及にも繋げたいのだという。確かにタイヤに高負荷のかかるジムカーナを2日間走っても問題ないサマー性能をもっているとわかれば、より安心してベクター4シーズンを履けるだろう。

グッドイヤー・ベクター4シーズンのロゴ

 最後に、若者に「グッドイヤー」というブランドをもっと知ってほしい、という話も聞けた。筆者も含めた昭和生まれ世代にとってグッドイヤーといえば、それこそ日本で一番F1が盛り上がっていた「セナ・プロ時代」を支えたタイヤとして、メジャー中のメジャーブランドである。ただ、いまの若者にはそこまで知られていないのだという。しかしながらグッドイヤーの名誉のためにいうが、今回フォーミュラジムカーナに参加していた何人かの学生に聞いたところ、全員が「もちろん以前から知っていました」との回答! 恐らくクルマ好き以外への認知度を高める必要がある、という判断なのだろう。

 もし知らなかったという方がいれば、ぜひ次のタイヤ選びの際には、グッドイヤーにも注目してほしい。さらにオールシーズンタイヤのパイオニア「ベクター4シーズン」もチェックすることをオススメしたい。


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石田貴臣 ISHIDA TAKAOMI

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