この記事をまとめると ■トーヨータイヤのオープンカントリーがSUV界隈で人気となっている
■40年以上の歴史がありモータースポーツシーンでも活躍した銘柄だ
■オープンカントリーを愛用する女性たちで構成される「オプカン女子」なる界隈もある
オープンカントリーってそもそもどんなタイヤ? タイヤ業界にいると、最近チラホラと”オプカン”という言葉を耳にします。「ナンダ、オプカンて?」
じつはこれ、トーヨータイヤのオフロードタイヤブランド=オープンカントリーのこと。だからオプカン。これも短縮するのね、と思ってしまうのはオジサンだからなので勘弁してください。
ともかく、いまオプカンと短縮されるくらいオープンカントリーが今、人気を集めています。みんカラ「PARTS OF THE YEAR2025上半期大賞」のタイヤ(SUV/4×4)部門でオープンカントリーR/Tが最上位評価(11回連続)を受賞。トーヨータイヤのプレスリリースによれば、2020年の上半期から2025年上半期まで部門1位と年間大賞を連続で獲得(22年からは年間大賞は殿堂入り)しています。
TOYOタイヤ オープンカントリー 画像はこちら
言われてみれば、かつての4×4用タイヤといえば、BFグッドリッチのオールテレーンが市場を席捲していましたが(いまも人気タイヤです)、このところトーヨータイヤのオープンカントリーの名前を耳にすることが多くなっているし、実際に装着しているタイヤを目にする機会が多くなったのは実感しています。
また、ハイエースにオプカンを装着したSUV風ドレスアップも流行っています。SUV風どころか、車高をリフトアップしてオフロード仕様にしたり、車中泊仕様のドレスアップとしてオフロード風味のエクステリアに合わせたタイヤ選びとしてオプカンを履いたりと、クルマの枠やカテゴリーにとらわれない自由なモディファイも広がっています。
TOYOタイヤ オープンカントリーを装着したハイエース 画像はこちら
もちろん近年のSUVブームが、オプカン人気のバックグラウンドとなっているのも事実です。純正装着オンロード向きタイヤでは飽き足らず、本格的なオフロードタイヤを選ぶユーザーも確実に増えています。
そのほかにも、オンロードからオフロードまで、広い守備範囲を持つオールテレーンや、近年登場して定着し始めているラギッドテレーンなど、よりオフロード色の強いタイヤが人気です。