12年ぶりのセパンでGT500・GT300ともに新王者が誕生! 2025年スーパーGT第3戦「マレーシア」は予想のつかない番狂わせレースに

GT500は37号車Deloitteが今シーズン初優勝

 6月28日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでスーパーGT第3戦が開催された。シリーズにとって6年ぶりの海外戦、そしてセパンでの開催は12年ぶりとなったが、予選日からの2日間で7万人以上を動員するなど盛り上がりを見せた。第3戦の詳細なリポート、順位などは下記リンクからご確認を。

2025年スーパーGT第3戦「マレーシア」は予想のつかないレース展開

 土曜日に行われた決勝レースは、厳しい暑さを避けるために16時30分(日本時間17時30分)スタートに。夕暮れ前にチェッカーが切られた55周の戦いでは、白熱したバトルが繰り広げられた。

 GT500クラスは、ポールシッターの19号車WedsSport ADVAN GR Supraから序盤にトップの差を奪った8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが、有利にレースを進めていくかに思われた。しかし、ルーティンストップのタイミングをライバルより遅らせる戦略に出た37号車Deloitte TOM’S GR Supraがピット作業を終えてコースに戻ると、ARTAシビックの前に立った。

 Deloitteスープラはそのままトップでチェッカーを受け今季初優勝。ピットイン前に驚異のペースでマージンを築いた笹原右京と、バトンを受け継いでからARTAシビックの追撃を交わしたジュリアーノ・アレジのふたりのドライバーが共に輝きを放った。これで彼らは、同じくトムス陣営である1号車au TOM’S GR Supraの坪井翔、山下健太組に次ぐランキング2番手に浮上した。

 2位はARTAシビックで、3位は12号車TRS IMPUL with SDG Z。表彰台には3メーカー揃い踏みとなった。

GT300では18号車UPGARAGEが逆転逃げ切り

 シリーズの上位シードチームと現地参戦のワイルドカード2台を含む19台が出走したGT300クラスは、ポールポジションの18号車UPGARAGE AMG GT3と、2番グリッドの52号車Green Brave GR Supra GTによるマッチレースの様相を呈した。

 Green Braveはオープニングラップでトップに立ちレースをリードしたが、ピットストップの際にタイヤ交換作業でタイムロス。UPGARAGEに逆転を許してしまった。

 UPGARAGEは追いすがるGreen Braveを振り切り、今季メルセデスAMGを投入してから初の優勝を手にした。2位はGreen Brave、3位にはスパ24時間を戦うレギュラー陣(谷口信輝と片岡龍也)に代わって中山友貴と奥本隼士のコンビで参加した4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが入り、殊勲の表彰台となった。

 第4戦は富士スピードウェイで8月2日、3日に開催。この週末はサクセスウエイトが搭載されず、スプリントレースが3本(GT500単独、GT300単独、2クラス混走)行われるという、シリーズ戦としては異例なフォーマットになる。

2025年スーパーGT第3戦「マレーシア」は予想のつかないレース展開


この記事の画像ギャラリー

新着情報