駐車でクルマに傷がつくリスクもある
次に、駐車場でぶつけられた、ドアパンチされた、といった「当て逃げ」のトラブルも起こりがち。そうしたリスクを少しでも下げるために、オセロじゃないですが「駐車場では角をとれ」とよくいわれます。とくに駐車場のいちばん奥の角は入れにくいことが多く、もし車庫入れテクニックに自信があるなら入れておくといいでしょう。
角ではないとしても、隣の車室の出入りがなるべく少なそうなところを選ぶと、ぶつけられるリスクは下げられます。ホテルなど長時間駐車が前提の駐車場では、軽自動車など小さなクルマの隣や、スライドドア車の隣はドアパンチのリスクが低いかもしれません。ドアの大きな2ドアクーペの隣はややリスクが高いと考えられますので、可能なら避けるほうがベターです。
ぶつけられるリスクの低い駐車枠画像はこちら
続いて、ミニバンやSUVなどルーフが高いクルマに乗っているなら、駐車場の高さ制限にも気をつけましょう。立体駐車場や地下駐車場ではとくに、たとえば入り口には高さ2.1mまでと書いてあったとしても、なかの一部の車室では1.75mまでとなっていたり、確認せずに停めるとルーフをぶつけてしまうかもしれません。また、車室の床に「軽」や「小型」などと書いてあるところには、それに合ったクルマを停めることも大事です。
さらに、駐車場ではあまり見かけませんが、臨時駐車場などで坂になっている場所に停める際には、AT(CVT)車はシフトレバーを「P」に入れてパーキングブレーキを確実にかけておきます。MT車の場合はフロントが坂の上り方向に向いているならシフトレバーを「1」に、下り方向を向いているなら「R」に入れたまま駐車します。もし傾斜が急なところなら、その上で輪止めをしておきましょう。
パーキングレンジに入れているイメージ画像はこちら
最後に、精算のときに起こりがちなトラブルとしては、現金なのかキャッシュレスなのか、あるいはどちらも使えるのか、駐車した時に確認しておかないといざ精算の時になって困ってしまうこともあります。いまは新札が出てからまもないので、新札が使えない精算機がまだあるかもしれません。ナンバープレートの数字を入力して精算する駐車場では、自分のクルマのナンバーを正確に覚えておきましょう。
とくにレンタカーやカーシェアを利用する際は、キーに書いてあることもありますが、スマホで写真を撮っておくのもいいですね。また、事前精算機を利用すると出口でスムースにバーが開くので便利ですが、精算してから3分以内に出庫すること、といった時間制限があるので確認しておきましょう。
ということで、出かけた先で起こりがちな駐車場のトラブルや注意点をしっかりケアして、快適なドライブを楽しんでくださいね。