どこまでいってもレベル2は「運転支援」
自動運転レベル2といっても、ベーシックなレベル2と高機能なレベル2が存在している。これらを区別するため、一部のメディアやマニアの間では、高機能な自動運転レベル2について「レベル2.5」や「レベル2+」、「レベル2++」といった表現で区別することもあるようだ。
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しかしながら、どんなに高機能化しても、自動運転レベル2は運転支援機能であり、ドライバーが周辺やシステムを監視することは必須となっている。
監視をシステムに任せて、ドライバーがなんらかの画面を注視したり、よそ見ができるような「アイズオフ」は自動運転レベル3以上になって初めて可能になるのだ。
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レベル2.5やレベル2++と呼ばれるシステムを利用しているときに「ハンズオフが可能なのだから、アイズオフ(脇見・画面注視)をしても大丈夫」と勘違いしているユーザーも一部いるようだが、それは間違った認識である。まして、ベーシックな自動運転レベル2でハンズオフやアイズオフ状態で運転してしまうのは危険極まりない。とっさの対応ができずに事故につながってしまう可能性があるからだ。
たしかに、ハンズオフとアイズオフは言葉の響きは似ているが、アイズオフが可能な自動運転レベル3は、現実的には「いま」日本で買える新車に存在していない。正しく自動運転テクノロジーを理解してこそ、安全運転につながる運転支援機能を正しく活用できるのだ。あわせて、普及モデルにおける自動運転レベル3の実現を期待したい。