少しでも安くしたいけど削りすぎてもリスク大! 「クルマの任意保険」賢い入り方とは (3/3ページ)

もしもの事態を考えて決めるのがベター

■車両保険(免責の割合を上げる)。残クレのクルマは要注意

 車両保険の契約の有無も、契約料に大きな差が出るポイントのひとつです。これまで、費用の面で泣く泣く車両保険をカットして契約したという人もいるでしょう(筆者も経験あり)。

 ローンや残価設定ローンを組んで契約した場合、事故を起こして修理が必要になったとき、車両保険があればカバーできる可能性があります(事故の度合いによっては全額カバーできない場合もあるので注意が必要)。しかし、車両保険を契約していなければすべて自己負担です。仮に廃車レベルの事故を起こしてしまった場合「ローンの残債だけが残る」ことになります。

 これが残価設定ローンの場合、現時点での残債を一括で清算することにもなりかねません(契約時に要確認です)。車両保険だけでなく、事故等でクルマが全損、修理費用が新車価格相当額の50%以上となった場合でも、新車を購入する際の費用を補償してくれる「新価特約(新車特約とも)」の契約も視野に入れておいたほうが安心です。

■自動車保険は「いざというときのお守り」のようなもの

 あくまでも「保険」なので、いざというときに自費ではまかなえない規模の金額やトラブルを補填・対処してくれるのが自動車保険(任意保険)です。年齢や運転のキャリア、年間の走行距離、使用頻度、使用しているクルマなど、人それぞれに合ったプランがあります。そしてどのようなプランがベストなのか? こればかりは生命保険などと同じで、最後は本人でなければわかりません。

 では、費用を抑えつつ、削るべきところと残すべきところの見極めはどうすればいいか。最後はこれまでの経験から得られる直感です。保険内容をケチったときに限ってクルマをぶつけたり、事故を起こしてしまったことはありませんか? 自動車保険は「いざというときのお守り」のようなものです。それなりのプランを組んだときのほうが意外と平穏無事のように感じます。その「勘どころ」が見極められるのは本人か、強いていうなら家族だけです。

 年齢や経済状況にもよりますが、初めてクルマを購入して自動車保険を契約するには、友人・知人からの紹介、あるいは少し過剰なくらいがちょうどいいのかもしれません。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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