23号車MOTULを追いかけたのはARTAではなく、7番手スタートからジャンプアップしてきた14号車ENEOS X PRIME GR Supraだった。彼らは周囲の上位陣よりも1、2周遅くピットインすると、迅速なピット作業もあり2番手に浮上。そこから一時は23号車の1秒以内にまで迫ったものの、FCY(フルコースイエロー)の際にスロー走行車両に引っかかったことなどもあり、逆転のチャンスを逸した。
高星明誠→千代勝正と繋いだ23号車は堂々のトップチェッカー。ここまで車両のピーキーさに苦しんだNISMOチーム、日産陣営にとっても、今季初勝利となった。サクセスウエイト67kgながら2位に入った14号車ENEOSの大嶋和也、福住仁嶺組は、ランキング首位の1号車au TOM’S GR Supra坪井翔、山下健太組と10点差の2番手に躍り出た。