初代はドッチだ論争渦巻くスズキ・スイフト! それはさておき全世代コスパと走りの両立でこんなコンパクトほかにない!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スズキのスイフトはコンパクトカーとして世界的に高い人気を誇っている

■2000年にデビューしたHT系は日本国内含む一部仕向地では初代スイフトとなる

■2004年から全世界でスイフトがグローバルネームに統一されて初代とカウントされている

日本が誇るコンパクトカーとしてグローバルに展開される人気車種

 スズキのコンパクトカーとして、現在まで安定した人気を誇っているスイフト。2025年現在は2023年に登場したモデルが現行型としてラインアップされているが、2025年をデビュー25周年のメモリアルイヤーとする声もある一方で、スズキの公式サイト(デジタルライブラリー)などでは、2004年に登場したモデルを初代とカウントするなど、ズレが生じている。

 これは、国内では初代となる2000年にデビューしたHT系の車名が仕向地によって異なっており、2004年に登場したモデルから全世界でスイフトというグローバルネームに統一されたことから、スズキとしてはこれをグローバルで初代とカウントしているということのようだ。

 とはいえ日本ではHT系も立派なスイフトシリーズのひとつであるので、今回はHT型から現行型までのスイフトの歴史を振り返ってみたい。

プレ初代(2000~2004年)

 国内では初代となるスイフトは2000年1月に登場。それまでスズキのコンパクトカーとしてラインアップされていたカルタスの実質的な後継車種ということで、一番需要の高かった5ドアハッチバックのみのラインアップでリリースされた。搭載エンジンは新開発の1.3リッターのみで、デビュー時は4速ATのみのトランスミッションと、かなりバリエーションを絞った実用車となっていた(のちに5速MT仕様も追加)。

 スタイルは立体駐車場にも入庫可能な5ドアハッチバックながら、比較的大径なタイヤを備えるクロスオーバータイプとなっており、見晴らしのよさや乗降性の高さなども美点だった。当初はエントリーグレードでも100万円を超える価格となっていたが、装備を厳選しながらも価格を抑えたグレードを投入し、最終的には79万円と軽自動車を下まわる低価格の仕様も用意された。

 その一方で、2003年には海外のみ存在していた3ドアハッチバックボディをベースに専用チューンの1.5リッターエンジンを搭載し、ボディ補強やサスペンションチューニング、レカロシートの採用などでホットモデルに仕立てた「スイフトスポーツ」も追加し、手ごろなホットハッチとして人気を博した。

初代(2004~2010年)

 グローバルとしては初代となるスイフトは2004年11月に登場。世界戦略車としてプラットフォームを一新したことで、デザインはもちろん走行性能も非常に高いレベルのものとなり、それまでの「安いけれど性能もそれなり」というスズキのコンパクトカーの評価を大きく覆すものとなった。

 搭載されるエンジンは先代から引き継いだ1.3リッターのほか、上級グレードには1.5リッターも設定。トランスミッションは5速MT及び4速ATの組み合わせとなっていたが、2007年5月のマイナーチェンジ時には1.2リッターエンジンにCVTを組み合わせた仕様も追加された。

 そして、人気のスイフトスポーツは2005年9月に登場。ボディは5ドアハッチバックに変更となり、エンジンは新たに専用チューニングの1.6リッターのものが採用され、4輪ディスクブレーキ化やハブの5穴化など、ユーザーがあとから変更しにくい部分に手が入れられている。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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