シグネットにV8をブチ込んだミニヴァンテージが誕生
ヴァンテージ(3代目2005モデル)のV8エンジンは4.7リッター、430馬力/7300rpm、490Nm/5100rpmを発揮するわけですが、パワーよりもその大きさがシグネットのエンジンルームに入るのかどうかが大きな課題に。また、全長3078mm、ホイールベースに至っては2000mmという超コンパクトサイズですから、駆動&排気系は新設計とせざるを得なかったとか。
アストンマーティンV8シグネットのエンジン画像はこちら
結局のところ、ボディワークに加え、スチール製シャシー、超ショートサイズのエキゾーストシステム、さらにはトルクチューブ、専用エンジンマウントなど、まったく別のクルマといっていいほどの大改造。それでも、19インチのタイヤ&ホイールを収めるためのオーバーフェンダーが目立つくらい(ノーマルは16インチ)で、シルエットはシグネットそのもののチョロQスタイルというのが素晴らしい。
アストンマーティンV8シグネットのオーバーフェンダー画像はこちら
1370kgという車重は当たり前ながらヴァンテージよりも200kg以上も軽いわけで、0-60mph加速4.2秒を叩き出し、ヴァンテージの4.9秒をちゃっかり凌駕しちゃってます。最高速に至っても170mph(約274km/h)を記録して、282km/hのヴァンテージに肉迫! もはやオマケで付いてくるクルマなどとは口が裂けてもいえません。
アストンマーティンV8シグネットの走行シーン画像はこちら
実際、シグネットはノーマルでもコレクターズアイテム化しており、中古市場での価格は一般的なアストンマーティンと等しく高騰中。グッドウッドでお披露目されたV8シグネットもオーナー達から熱烈なラブコールが殺到し、何台かの後続モデルも作られたとか。なるほど、醜いアヒルの子が最後は白鳥に育ったように、シグネットもミニミニヴァンテージになり得るというわけです。