この記事をまとめると
■2025年シーズンのF1は近年まれにみる実力派ルーキードライバーが多く輩出されている
■なぜ驚きの若さでF1へ上り詰めて入賞を果たせるのか4人のドライバーを比較する
■現代F1トップチームはマシン開発より速いドライバーの囲い込みが定番になってしまった
現代F1トップチームが発掘したダイヤの原石たち
今シーズン、2025年のF1は近年まれにみるルーキードライバーの当たり年といわれている。
メルセデスAMGのキミ・アントネッリ(19歳)は、F1デビュー戦となった開幕戦のオーストラリアGPでいきなり4位入賞。また、日本GPではレースをリードした史上最年少ドライバー(18歳7カ月12日)と、ファステストラップの史上最年少記録を更新。第10戦カナダGPでは3位表彰台も獲得している。
メルセデスのキミ・アントネッリ(2006年8月25日生まれの19歳)画像はこちら
レーシングブルズのアイザック・ハジャー(20歳)は、第15戦F1オランダGP決勝で3位に入って、初の表彰台をゲットした。
レーシングブルズのアイザック・ハジャー(2004年9月28日生まれの20歳)画像はこちら
ハースのオリバー・ベアマン(20歳)は、2024年の第2戦サウジアラビアGPで、虫垂炎になったカルロス・サインツJr.の代打で急遽フェラーリからF1デビュー。FP3からの急遽出場ながら予選は11位、決勝は7位入賞と鮮烈なデビューを果たしている。
ハースのオリバー・ベアマン(2005年5月8日生まれの20歳)(F4時代)画像はこちら
キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレート(20歳)も、第14戦ハンガリーGPで予選7番手、決勝ではアロンソとフェルスタッペンというチャンピオン経験者にサンドイッチされながら、最後は現役王者フェルスタッペンを抑えきって6位入賞。
キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレート(2004年10月14日生まれの20歳)画像はこちら
いずれも驚くほどの若さでF1まで上り詰め、早くも入賞を果たしている。この早熟ぶり、F1ドライバーの低年齢化はどこから来ているのか?
4人のドライバーのレースキャリアのスタートをみてみよう。