「2日間だけ荷物置かせて」なんてのが可能ってマジか! 物流倉庫は一般人でもOKな上に意外な使い方もできる施設だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■生活で使う日用品などは物流倉庫を経由して各地に届けられる

■物流倉庫では条件さえクリアしていればほぼ何でも預かってくれる

■業務用に見えるがじつは一般人も利用できる場所も用意されている

物流倉庫って誰が使うの? 一般人も使える?

 物流倉庫がいろいろなものを保管してくれるのはご存じのとおり。その規模や設備、立地条件によって、我々が日常で手にしているほとんどのものは、物流倉庫を経由して届けられるといっても過言ではない。しかし、一般の人が物流倉庫を直に利用する機会はあまりないのも事実。そこで大きな物流センターではなく、地域に密着した中小の物流倉庫はどんなものを預かっているのか? そして普段ではあまり聞くことができない物流倉庫の裏話を紹介していこう。

⚫︎基本的には何でもOK! 預かります

 冷蔵冷凍施設がないので食べ物は預かれない、揮発性の高い物質なら法令で許可された範囲内での保管が可能などというケースもあるものの、基本的には施設設備や法令を守っていれば物流倉庫ではほとんどのものを預かってくれる。

 そうしたなかで物流倉庫側から依頼を断るケースがあるのだが、それがなにかわかるだろうか?

 その答えは「収納スペースがない場合」だ。

 高速道路脇によく見る超巨大な物流センターでさえ、荷物で溢れかえる時期があるくらいなのだから、地域密着型の中小規模の物流倉庫がいっぱいになってしまうのは珍しくはない。

「それって本当に規模が小さい倉庫だけでしょ?」と思うかもしれないが、過去、パレット2枚分の品物を2週間だけ保管してもらえる物流倉庫を探したところ、最寄りの高速道路インターチェンジから半径20㎞以内の倉庫すべてが満床だったことがあるほどだ。

 依頼があるのに断らなければならない、これが中小規模の物流倉庫の悩みのひとつだ。

⚫︎利用者へのアプローチが難しい

 物流倉庫を探すとき、インターネットで探すのがもっともポピュラーだと思うが、これはあくまでも利用したい人が積極的に物流倉庫を探しているからこその方法だ。逆に物流倉庫側から、使ってもらいたい人にアプローチするのがなかなか難しいのはなんとなく想像できるかもしれない。

 アピール方法としは、ホームページを含むネット戦略、一般道への立て看板、チラシやパンフレットなどが思いつくが、あくまでも利用者からの問い合わせ待ちだ。

 しかし、規模の大小にかかわらず物流倉庫は、業者だけではなく一般の人が使えるサービスを数多く用意していることも少なくないので、非常にもったいないといえる。

 しかし一般の人でも使える、といってもどんな使い方できるか周知されていないことも多いと思う。そこで一般の人が物流倉庫をどんなふうに利用できるのかのサンプルを紹介してみよう。

 街なかでよくみかけるレンタルトランクルーム。使ったことがある人ならわかると思うが、そのほとんど貸出期間が1か月単位だ。そのため2、3日だけ物を置きたいと思っても、それなりの費用が掛かってしまう。そして、コンテナ型のトランクルームだとしても、それほど巨大なものは入らない。

 しかし、物流倉庫なら対応してくれるケースがある。たとえば引っ越しのときに、わずかな期間だけ家具を置いておきたいという案件でも、柔軟に対応してくれることもある。もちろん荷物の量や大きさ、期間なども含め要相談ではあるものの、一般的なトランクルームよりも融通が利く場合が多いので、品物を自分の都合に合わせて保管したいと思ったら、物流倉庫に問い合わせてみるのもありだ。


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