【試乗】ここまで熟成させたボルボに敬礼! 質感もハンドリングも向上した8年目のXC60はまさに円熟の域 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2018年上陸のボルボXC60が2026年モデルで大幅進化した

■デザインの小変更のほかミラーサイクルエンジン+モーターを新搭載

■ハンドリングや乗り味も向上し完成度が高まっている

モデルライフ8年目の大刷新

 ボルボはひとつのモデルの寿命が長い。ゆえに車検を1回通したくらいでは、まだまだ最新モデルも見わけがつかないくらいのわずかな変更にとどまっている。オーナーにとっては嬉しい話だ。

 XC60の日本上陸は2018年からで、2025年6月に上陸したミラーサイクルエンジンを搭載した新型XC60 Ultra B5 AWDは、モデルイヤー制でいういわゆる2026年モデルにあたる。

 じつに8年目。同一モデルとして国産なら2世代目に変わるころだが、ボルボは飽きのこないデザインの効果もあって古さを感じさせない。もちろん毎年少しずつの進化と、数年で外観の小変更も行ってはいる。

 2026年モデルは、すでにフラッグシップのXC90で行われたものと同様のグリルのデザイン変更にまずは目がいく。外観はグリルとテールとホイールが変更点。グリルはアイアンマークの斜めに合わせたバーと、対称角度で反対に斜めに入るバーが新しい。縦か横か、格子かハニカムか、グリルは左右対称のデザインを好む者としては、見ていて落ち着かない。

 テールはランプが変わったというが、よーく見ると確かにトーンが落ちてわずかに暗い。LEDを際立たせる仕様変更だ。

 ホイールデザインは太いスポークを黒で細く5本に見えるようにアレンジ。足もとからスポーティさを演出する。スポークは5本がスポーツ性を強調し、6本以上はラグジュアリーに映るものなのだ。

 今回のハイライトは、すでにXC40やXC90に搭載されている2リッター直列4気筒DOHC16バルブエンジン+インタークーラーターボが、ミラーサイクルエンジンに変わったこと。熱効率に優れたその実際の効果のほどは、燃料補給するときに判明する。ここにモーターが加わるマイルドハイブリッドで、燃費が大幅に向上しているのだ。


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