クルマ屋さんには「指定工場」「認証工場」の2つがあるだと? それってドッチに整備を任せるのが正解?? (2/2ページ)

工場は種類で選ぶものではない

 また、「指定工場」は車検の検査ラインを入れるために、設備投資が必要で、工員が4名以上、自動車検査員が1名以上といった人材面での規定があるので、工場の規模が大きめで、車検費用はやや高めになる傾向がある。

 また、車検の際、保安基準に適合しているかどうかを、国の検査機関ではなく自社工場の責任でジャッジするので、グレーゾーンには厳しい対応をせざるを得ない(万が一、基準に満たないクルマを車検に通したことが発覚すると、営業停止処分になるため)。そのため、純正部品以外のチューニングパーツやカスタムパーツを装着しているクルマは敬遠されることも珍しくない。

 それに対し「指定工場」は、検査ラインをもたないので、車検に2~3日かかるのが普通だが、その分、車検費用はややお得か。チューニングやカスタムにも理解と知識がある工場も多いので、アフターパーツを多用している人は、「指定工場」のほうが向いているかもしれない(当然、保安基準に適していない部分があれば、社外品を純正パーツに戻したりしたうえで、運輸支局にもっていくことになる)。

 こうした違いがありつつ、多くのユーザーにとって車検をどこに出すかは、費用と時間が最優先かもしれないが、車検は通ればOKというものではなく、次回の車検まで安心して乗れる整備、点検をしてもらうことが第一。

 そのためには整備工場の規模や看板ではなく、腕のいいメカニック、親身になってくれるスタッフがいる工場を見つけて、愛車の主治医になってもらうことが大切だ。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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