この記事をまとめると
■フォーミュラジムカーナでは協賛各社が車両やパーツを提供し平等な条件を実現している
■Rd.3で「ADVAN NEOVA AD09」を提供するヨコハマタイヤの狙いを聞いた
■採用活動の一環として学生にブランド体験を提供しつつも未来の人材獲得を求めている
100本近いタイヤを提供するタイヤメーカーの狙いとは
2023年のプレシーズンスタート以来、学生自動車部の新たな戦いの場として大きな注目を集めている「フォーミュラジムカーナ」。その大きな特徴のひとつが、大会会場の手配や宿泊・移動費のみならず、競技で使用するマシンをも協賛企業が手配しており、それによってイコールコンディションが確保されているという点だ。
車種としては、TOYOTA GAZOO RACING(TGR)がトヨタGR86のATモデルを2025年度から新規で導入し、その20台という規模も相まって参加学生・関係者の度肝を抜いたことは記憶に新しいが、その足もとを支えるタイヤも密かに大きな注目を集めている。
フォーミュラジムカーナで使用されるトヨタGR86画像はこちら
というのも、モータースポーツにおいてタイヤという存在はクルマそのものと同じくらい重要なファクターであるため。ことにジムカーナのトップレベルの競技会においては数十台の出場マシンがすべて同メーカー・同銘柄のタイヤを装着しているなんてことがあるほどに、タイヤはシビアかつ重要な部品なのだ。
フォーミュラジムカーナでは、4つの企業がタイヤを協賛しており、ラウンドごとにメーカーが変わり、各大会で各車がすべて同じタイヤを装着したワンメイクの条件となる。その性能やフィーリングはさまざまで、タイヤをいかに使いこなすかということも勝利のための大きなカギとなるのだ。
9月27日(土)・28日(日)に開催される2025年度フォーミュラジムカーナRd.3では、いわずと知れたヨコハマタイヤのハイパフォーマンスブランド「ADVAN」シリーズから、ハイグリップモデルである「NEOVA AD09」が協賛された。
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国内屈指の高性能タイヤが用意されるということで、学生にとってはうれしい話だろうが、その本数はかなりのもの。1台4本×20台ということは……と考えを及ばせてみると、とんでもない大盤振る舞いであることがわかるだろう。では、なぜヨコハマタイヤはそこまでフォーミュラジムカーナに積極的に協賛するのだろうか?
横浜ゴム株式会社で人事部に務める島村さんに話を聞くと、やはりリクルーティングという側面はかなり大きいとのこと。このフォーミュラジムカーナを機会に、普段あまりヨコハマタイヤに馴染みのない学生にも製品を知ってもらい、就職活動に繋げてほしいのだという。
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