シビックラストイヤーの終盤戦で大逆転劇! SUPER GT Rd.7にてホンダ勢が表彰台独占の圧倒的強さを見せつけた

この記事をまとめると

■10月19〜20日の期間で大分県のオートポリスにてSUPER GT第7戦が開催

■大波乱のなかGT500クラスはホンダ勢が表彰台を独占した

■GT300クラスでは参戦1年目の666号車seven × seven PORSCHE GT3Rが優勝した

大波乱の第7戦はホンダ勢が完勝

 10月19日(土)〜20日(日)、大分県のオートポリスでSUPER GT第7戦が行われた。全8戦で争われるシリーズの天王山と言える今大会は、GT500クラスもGT300クラスも、レース前半には予想もできなかったような幕切れとなった。

SUPER GT Rd.7にてホンダ勢が表彰台独占の圧倒的強さを見せつけた

 GT500クラスは、日産陣営のNISMOが運営する2台、3号車Niterra MOTUL Zと23号車MOTUL AUTECH Zがフロントロウを独占。その後ろにはトヨタ陣営のスープラが控え、ホンダ陣営のシビック各車は下位に沈んだ。しかしその勢力図も、ピットストップ2回が義務である3時間レースのなかで大きく変化していった。

 まず、レース序盤〜中盤に勢いがあったのはトヨタ陣営。レースが折り返しを迎える頃にはトップ4を占めた。なかでもTOM’Sの2台は優勢に見えたが、2台ともパワーを失うトラブルに見舞われ、ガレージにマシンを収めた。とくにシリーズ3連覇を狙う1号車au TOM’S GR Supraにとっては、2023年開幕戦以来のノーポイントとなった。

 そんななか、各車がルーティンストップを終えた段階で一気に上位に躍り出たのがホンダ勢だった。とくに100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴、牧野任祐組は、2回目のピットストップが勝負の鍵と見ており、ここでの作業時間を短くできるようにピットのタイミングや燃費をコントロールするという戦略が見事的中。他を寄せ付けないリードを築いて勝利を飾った。昨夏以来勝利から遠ざかっていたシビックだが、今季初勝利は表彰台独占のおまけつきだった。

 ポイントリーダーである1号車au TOM’S坪井翔、山下健太組がこのレースで無得点となったことで、最終戦もてぎに向けては計6台のドライバーにタイトル挑戦の権利が残されている。ただ日産のZは、全車タイトル争いから脱落し、スープラ5台と今回優勝したSTANLEYシビック山本、牧野組による争いとなる。

 GT300クラスは7号車CARGUY Ferrari 296 GT3と0号車VENTENY Lamborghini GT3による一騎討ちが展開されたが、両者は終盤立て続けにペナルティやトラブルに見舞われ、勝利がその手からこぼれ落ちた。

 0号車のランボルギーニは、フルコースイエロー中の減速違反と黄旗区間の追い越しによる2回のドライブスルーペナルティにより3位に後退。7号車のフェラーリはドライブスルーを消化してもなおトップの座を守っていたが、残り9分で燃料が足りなくなり緊急ピットイン。土壇場でトップに立った666号車seven × seven PORSCHE GT3Rがチーム発足1年目で初優勝を飾った。

 なお、GT300クラスはまだ9台16名のドライバーにタイトルの可能性が残されており、激戦となることは必死だ。

 雌雄を決するモビリティリゾートもてぎでの最終ラウンドは、11月1日(土)、2日(日)に行われる。

SUPER GT Rd.7にてホンダ勢が表彰台独占の圧倒的強さを見せつけた


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