全身でレクサスを感じる新しい試み
そして新型ESの中国仕様には、イルミネーション、音楽、マルチメディア動画、空調、マッサージ機能などを連動させ、すべての乗員にくつろげる空間を提供する「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」が設定される。
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これは日本仕様への導入も検討されているとのことで、実車での体験コーナーに加え、香料メーカーのジボダン社と共同開発したオリジナルフレグランスの香りを直接嗅ぐことができるコーナーも設けられた。
センサリーコンシェルジュには、エキゾチックかつ刺激的な鼓動で乗員の気持ちを高揚させる「INSPIRE(インスパイア)」、反射と揺らめきが交差する空間で集中力を高める「RADIANCE(ラディエンス)」、優しい自然の循環をイメージした雰囲気でリラックスをサポートする「REVITALIZE(リバイタライズ)」からなる3種類のモードを設定。
さらに、乗員の選ぶ音楽の周波数に合わせて色を、音圧に合わせて輝度を変化させる「音楽連動イルミ」も用意される。
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これらを実際に体感したなかで、とくに強く印象に残ったのは「INSPIRE(インスパイア)」。かつての某レーシングゲームを彷彿とさせる、大人の落ち着きと色香を感じさせながらも、アクセルペダルをもっと深く踏み込みたくなる、そんなサウンドとビジュアルを楽しむことができた。
また、前述したオリジナルフレグランスは、下記の5種類を用意する。
<5つの香り>
・晨明(SHINMEI):夜明けにはじまりを予感させる清らかなシトラス。午前4時をイメージ
・恵風(KEIFU):深い森の中で広がるスモーキーグリーン。午前10時をイメージ
・青陽(SEIYO):春の陽溢れるのどかでやさしいホワイトフローラル。午後1時をイメージ
・天光(TENKO):あたたかい自然の光に包まれたウッディアロマティック。午後4時をイメージ
・半夜(HANYA):深い夜の静粛に漂う神秘的で柔らかなムスク。午前1時をイメージ
いずれにもレクサスがシグネチャーアイテムと位置付ける「バンブー」(竹)の林をイメージした香りが用いられているほか、専用カートリッジにも粉砕した竹が混ぜられている。
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なお、グローブボックス内に設置した発生器には3種類の専用カートリッジを搭載でき、インストルメントパネル奥のスピーカーグリル部から香りを発生させることが可能だ。
これらのフレグランスを直接嗅いでみると、生まれつき鼻が悪い筆者には晨明(SHINMEI)と恵風(KEIFU)の香りがほとんど体感できなかったのだが、青陽(SEIYO)、天光(TENKO)、半夜(HANYA)と、イメージする時間帯が深くなるにつれて明瞭かつスッキリした香りが味わえ、文字どおり目が覚めるような思いがした。
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そのほか、今回のイベント限定で、レクサスとジボダンジャパン、また京都にあるミシュラン2つ星レストラン・美山荘とのコラボレーションによるオリジナルスイーツが、参加者に振る舞われている。
竹林の香り、小豆と水ようかんの上品な甘さ、柿のほんのりした甘み、山椒の辛さ、スペアミントの爽やかさが、複雑ながらも段階を経て全てが調和するその甘味(かんみ)は、トヨタがレクサスを含めブランド横断的に追求している「先味・中味・後味」を体現したかのような味わいが楽しめる逸品だった。
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