やっぱりアメリカ人はトラックが好き! いま新興メーカーの小型ピックアップがキテる!! (2/2ページ)

アメ車以外のピックアップも昔から一定の人気を得ている

 全長約5500mm、全幅約2000mmとなるのでマーベリックよりは少し大きめとなるが、それでもアメリカでは小柄なピックアップトラックの部類に入るだろう。ビーチに近いところを走っていれば、R1Tの荷台にサーフボードを載せて走っている姿をよく見かけることができる。

 さらにもう1台あるのだが、それは韓国ヒョンデのサンタクルーズというモデル。ヒョンデのコンパクトクロスオーバーSUVとなるツーソンのプラットフォームを採用し、2.5リッターエンジンを搭載。全長4970mm、全幅1905mmなのでR1Tよりはマーベリックに近いサイズといえるだろう。

 サンタクルーズもサイバートラックやR1Tほどではないものの、ビーチ近くでは見かけることができる。このようなモデルを見ていて思い出すのが、スバル・ブラットである。初代と2代目レオーネをベースにしたピックアップトラックがブラットである。1970年代後半から1990年代前半にかけてアメリカで販売されていた。さらに後年スバルは2代目アウトバックをベースにしたピックアップトラック、バハを2000年代前半にラインアップしていた。

 サイズの小さめなピックアップトラックを2シータークーペのようにビジネスマンが格好よく乗りこなす、サーファーに限らずそんな光景は南カリフォルニアの風景の一部であった。しかし近年ではクロスオーバーSUVがアメリカでも台頭するようになり、少々見えてくる風景が変わってきている。あくまで私見だが、フルサイズやその下のレンジャーサイズのピックアップが昔ほど乗用車感覚で乗られていないような気がしてならない。

 荷台に荷物を積載することが多いとか、少しいじって砂漠を爆走するような趣味のあるようなひとの御用達になってきているようにも見える。そのなかで今回紹介した3台は若いひとには斬新であり、少々年配のひとにはブラットを彷彿させるような存在になっており惹かれるものがあるのかもしれない。とくにR1TはBEVとなっているので若者受けもよいようで、オートモール(新車ディーラーが密集している地域)へ行くと、リヴィアン以外のブランド系ディーラーの中古車展示コーナーにもR1Tの中古車が目立つように展示されていた。

 これからさらに「4匹目のドジョウ」が出てくるのかも気になるところ。中国系メーカーが北米進出していれば、きっとR1Tとガチで被るライバルが続々と出ていたと筆者は考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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