軽耐久に向けた練習が見事に奏功!
──普段からジムカーナをガンガンやっているんですか?
竹山選手:いえ、ガッツリではないです。とくに大会に出ているわけでもありません。部内でジムカーナ練習をするときくらいですね。兵庫県立大学ではメインの活動として、スズキのHA23V型アルトをみんなで整備して軽耐久に参加しています。なので普段はサーキットを走ることが多いです。
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──じゃあジムカーナはサーキットほど慣れてはないんですか⁉︎
竹山選手:そうなんです。いままであまりやったことがなくて……。去年のフォーミュラジムカーナに出場したときが初めてのジムカーナ参戦でした。でも、普段からサーキットでタイムを測りながら走行してるので、自分のタイムを逐一確認して、コンスタントに走ることには慣れていました。それが今回の優勝に生きたと思います。
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──ちなみに昨年度と比べるとどうでしょうか? やはり自分の技量の変化などを感じましたか?
竹山選手:去年は指定タイムに近い順に勝敗が決まるというレギュレーションだったので、安定した走りよりもタイムを置きに行く走り方が求められました。私には時間ピッタリにセーブする技術はなかったので、去年は悔しい結果に終わってしまったのですが、今年はむしろ得意分野だったと思います。
──ちなみに、いまの愛車はなんですか?
竹山選手:スズキのスイフトスポーツ(ZC33S型)です。モータースポーツができて人も荷物ものせることができて、2足のわらじ的に使えるので気に入っています。
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──愛車でもスポーツ走行しているんですね。自動車部に入る前からずっとクルマが好きなんですか?
竹山選手:じつは大学に入るまではあまり興味がなくて……。高校3年生ぐらいのときに父がMTのスバルBRZを購入し、MTの操作を見て「こんなにかっこいい運転があるんだ」と思ったのがクルマに興味を持ったきっかけです。そこから大学に入学して、自動車同好会(のちに部へと昇格)を見学に行き、サーキットで横乗りさせてもらったときに、「クルマってこんな風に走れるんだ!」と感動して入部を決めました。
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──初めて乗せてもらうスポーツ走行中のクルマって、あまりのスピード感で結構な衝撃体験ですよね(笑)。最後に、今後の女子クラス挑戦者に向けてアドバイスはありますか?
竹山選手:まずは日頃からタイムを測って意識して練習を重ねることが大切だと思います。あとはしっかりタイムを残さないと成立しないレギュレーションなので、ミスコースなどをしないように落ち着いて走る精神力が大切になると思います。
ともすれば「速さじゃなくてタイム差の勝負なら簡単なんじゃないの?」と思われてしまいそうな、フォーミュラジムカーナ女子クラスのルール設定。しかし、実態はそんなことはなく、安定したタイムを刻むにはむしろ日頃の走りの完成度の高さが必要となる。
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今回のインタビューで、竹山選手の今回の結果も日頃のサーキット走行の賜物だということが実感でき、優勝には鍛錬が欠かせないことが改めて確認できた。
来年度の女子クラスがどのようなレギュレーションとなるかは未定だが、単純な速さより丁寧で着実な走りと戦略が求められることになるだろう。引き続き、目が離せないバトルが続そうだ!